政府からの環境保全資金の投入も増えつつあり、それがGDPに占める比率は1989年の0.72%から2003年の1.33%に伸びている。國家環境保護総局の集計によると、1998年から2002年までの全國における環境保全と生態系整備への投資総額は5800億元となり、1950年から1997年までの48年間の合計の1.8倍となった。2003年において、環境汚染整備に用いられた投資は1363億4000萬元となり、前年比23.2%伸びた。そのうち、都市部の環境基盤施設整備への投資は785億3000萬元、工業汚染源対策への投資は188億4000萬元、新規建設プロジェクトへの環境保全投資は389億7000萬元となった。
21世紀に入ってから、中國の環境保全産業の年平均伸び率は、同期の國民経済成長の伸び率をはるかに上回る17%となっている。2002年の全國の環境保全産業の生産額は220億元に達するものとなったが、1992年のそれはまだ40億元以下であった。中國の環境保全企業は東部の沿海地域、長江沿岸地域などの経済が発達した地域に分布するものが多く、そのうち、固定資産が5000萬元を上回る大型企業が環境保全企業総數の約6%を占めている。中國の環境保全産業は今後急速発展の勢いを保つことになろう、と関係部門は予測している。
「チャイナネット」2005年10月28日