朝鮮半島核問題をめぐる第4回6カ國協議に出席する朝鮮、韓國、米國、日本の代表団が24日夜、相次いで北京に到著した。ロシア代表団は25日午前に到著し、26日からの協議に向けて準備を行う。
米國代表団団長のヒル國務次官補は北京國際倶楽部飯店(セントレジス北京)で「今協議は重要だ。米國は各國との會談に期待している。目立った進展を上げ、引き続き會談を前進させられるよう望む」と述べた。また「今協議で実質的な成果を上げられるよう全力を盡くす。今回が最後の協議になることは望まない」とした。
韓國代表団団長の宋旻淳(ソン?ミンスン)外交通商次官補は24日午前に朝鮮代表団団長の金桂冠(キム?ゲグァン)外務次官との會談を済ませ、「朝鮮半島の非核化実現に向けた枠組を構築しなければならない」との認識で雙方が一致したことを明らかにした。宋次官補によると、雙方は會談で6カ國協議の議題となり得る多くの問題について共通認識を形成。こうした2國間會談を引き続き実施し、問題の解決策を見出すために協力していくことを決定した。韓國代表団は25日に滯在先の中國大飯店で米國代表団と朝食會を開き、接觸を行う。可能であれば、同日に日本代表団とも會談する。26日には、中國、ロシア代表団とそれぞれ會談する予定だ。
日本代表団団長の佐々江賢一郎?外務省アジア大洋州局長は24日夜に國際倶楽部飯店に到著し「他の國と共に最大限の努力を盡くして會談を進展させたい」と発言。また、「今協議の中心は核問題」とした上で、ミサイルや拉致問題にも言及すると表明した。
中國國際問題研究所アジア太平洋室の晉林波主任は「さまざまな兆しから、今回の協議で重大な進展または突破を得ることは決して容易でないと見られる。現在のところ朝鮮半島核問題における米朝両國の基本的立場には変化がなく、両國間の不信感も取り除かれていない」としている。
「人民網日本語版」2005年7月25日