第5回北京6カ國協議は10日、首席級協議で2日目の日程を開始した。前回までの「共同聲明」の実行に向け、引き続き意見交換を行った。
米國首席代表のヒル國務次官補は9日夜、米國がすでにに朝鮮と2カ國で協議し、同日夜には朝鮮首席代表の金桂冠外務次官とワーキングディナーを行ったと述べた。ヒル次官補は、米朝は共同聲明の実行に向けて部分的な合意には達したが、雙方の立場の違いは避けがたいとした。その上で、今回の會期は3日と短いが、次の協議の基礎を固めるためにも、各國代表は協議の進展を望んでいる、と話した。
中國代表団の秦剛報道官は「作業部會または専門家委員會の設置が共同聲明の実行に適した手法だと、6カ國はほぼ認識している。だが具體的な仕組みや進め方については6カ國でさらに話し合う必要がある」とした。
作業部會の設置について韓國の宋旻淳代表は「韓國は作業部會もしくは専門家委員會を設置する提案には反対しないが、その前に全體的な枠組みについて計畫を示すべきだ」との認識を示し、「今回の協議で全面的な話し合いを展開することは難しく、次の協議でより踏み込んだ話し合いをするための下地づくりにすぎない」と述べた。また韓國は年內の協議再開に期待しており、休會中に「宿題を片付ける」ための調整を十分に行うとの考えを示した。
「人民網日本語版」2005年11月10日