▽中歐雙方に何をもたらすか
エアバスの中型旅客機「A320」シリーズの組立工場建設プロジェクトが15日、天津市浜海新區で正式に著工した。新工場では1カ月當たり4機、年間約50機を生産し、中國人従業員約500人を雇用する計畫だ。天津市はプロジェクトそのものの利益のほかにも、波及効果により注目している。
天津市発展改革委員會の尹耀光副主任によると、新工場建設が著工したことにより、天津は米國のシアトル、フランスのトゥールーズ、ドイツのハンブルグに次ぎ、世界で4番目の大型航空機組立ラインを擁する都市になり、國際的な影響力や注目度が大きく高まった。航空産業は一國の製造業の総合的な最高水準を代表するものであることを踏まえると、浜海新區でこうした大型プロジェクトが実施されることは、新區の國際競爭力や地域的サービス能力の向上にプラスになる。
「A320」プロジェクトに牽引される形で、國內外の航空関連企業約70社が相次いで天津を視察に訪れ、関連のメーカー11社が航空関連産業區に進出し、航空産業プロジェクト約30件の商談が進められている。
エアバスは中國市場を大変に重視する。エアバス中國法人のフィリップ?リン首席代表は、今回のプロジェクトの決定や交渉の全プロセスに參加し、「中國は世界第2の航空市場に発展するだろう。中國との工業面の協力を強化し続けることが、この繁栄し発展する市場でわれわれがより大きな発展を遂げるのを助けてくれる」と述べた。
現在の受注狀況をみると、2009年以降、エアバスは「A320」シリーズを年平均80~90機ほど中國の航空會社に引き渡しする予定。天津で生産された航空機はすべて中國の國內航空會社に引き渡される見込みだ。
(筆者は人民日報の白天亮 陳傑記者)
「人民網日本語版」2007年5月16日??