このほど、國防科學技術工業委員會の副主任でもある國家航天局の孫來燕局長が中國政府ネットのインタビューに答えた際、50年間の開発を通じて、中國の宇宙飛行事業はすでに五つの能力を備えており、これは國の宇宙飛行事業の発展には欠かせないことである、と述べた。
一、宇宙空間へ進出する能力。宇宙飛行事業を発展するにはまず空間に入ることが必要である。長江シリーズキャリア?ロケットが研究?製造され、現在、全部で12種類あり、高、中、低それぞれ異なる軌道の要求を満たすことができる。例えば、通信衛星の場合、地球から高度3.6萬キロにまで打ち上げなければならない。地球観測衛星の場合、軌道は低い。キャリア?ロケットはさまざまな需要を満たさなければならない。
二、衛星製造能力。現在までに、中國では80の人工地球衛星を自ら研究?製造し、打ち上げた。通信、遠隔探査、GPS位置測定、科學実験衛星などいくつかのシリーズを含む、國民経済の各分野に優良なサービスを提供する。
三、有人宇宙飛行能力。1999年、中國で最初の無人飛行船に続いて、神舟2號、神舟3號、神舟4號が打ち上げられ、その後、また神舟5號、6號の有人飛行船が打ち上げに成功した。これで中國は世界で三番に有人宇宙飛行技術を持つ國となった。
四、空間探索能力。注目を浴びている「嫦娥一號」月探測衛星は2007年末に打ち上げられることになっている。これは、人工衛星、有人宇宙飛行に続き、高空への探測へ歩み出した重要な一歩である。
五、宇宙飛行を保障する能力。整備されたキャリア?ロケットと宇宙飛行器のデザイン、製造、テストや検査能力が備わっている。これらは欠かせない基礎的インフラである。甘粛省酒泉市、四川省西昌市と山西省太原市という三つのキャリア?ロケット打ち上げ場とカバー範囲の広い観測コントロール?センターが建設された。
「チャイナネット」2007年10月18日