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米前財務長官「『金融危機の責任は中國』発言はしていない」
発信時間: 2009-02-05 | チャイナネット

 

米國のポールセン前財務長官は3日に出した聲明の中で、英國の経済紙「フィナンシャル?タイムズ」が、ポールセン前長官が同紙の取材に応えた際に世界金融危機の原因は中國にあると発言したと報道したことについて、「私の話が誤解されている。この報道はデマだ」と述べた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

同紙のサイトが2日に報道したところによると、ポールセン前長官は同紙の取材に応えた際、次のように述べた。このたびの金融危機が発生する數年前に、中國と石油輸出國などの発展が急速な新興國が大量の外貨準備を蓄積した。當時はインフレ率が低く、貿易や資本の流動性が空前の活況を呈し、こうした狀況の中で積み上げられた大量の外貨準備は収益の低下圧力を増大させ、リスクの拡散をもたらし、世界的な信用バブルの種をまいた。この信用バブルは米國のサブプライム市場(低所得者や信用リスクの高い顧客向けの金融市場)の受け入れ範囲を超えてしまい、バブルが崩壊すると世界的な金融危機という「災難」が引き起こされた。

ポールセン前長官は新華社に送った聲明の中で「中國の新聞やサイトには『フィナンシャル?タイムズ』の報道を引用したものがあったが、この報道はデマだ」と述べた。

またポールセン前長官は聲明の中で「金融市場の危機を評価する際、私は繰り返し、一貫して、批判の主たる矛先を米國に存在する問題へと向けてきた。特に米國の不十分で時機を失した監督管理構造へ、だ。世界的なアンバランスの問題について意見を発表しようとする場合は、常にこうした背景を踏まえての意見となる。繰り返しになるが、アンバランスがどこか一國の責任で生じたということはあり得ない」と述べた。

ポールセン前長官は昨年11月12日に発表したスピーチを引き合いに出してさらに説明した。同スピーチによると、長年にわたり継続し、拡大してきた世界的なアンバランスが、資本の流動性の急激な増大、低金利、極端なリスク、世界規模での利益?リターンの追求といった現象を引き起こした。こうした問題の責任をどこか一つの國に帰することはできない。米國の貯蓄率の低さは確かに重要な要因ではあるが、アジア諸國や石油輸出國の消費不足と貯蓄の増加、歐州の構造的な問題なども世界的なアンバランスの原因だ。監督管理の問題の解決のみに著手して世界的なアンバランスの解決をはからなければ、世界市場と未來の経済発展の土臺とを大幅に改善するチャンスを失うことになる。

ポールセン前長官は聲明の中で「米中関係は両國および世界経済にとって今後も極めて重要だ。米中間の堅固な互恵の関係を維持するために、われわれは直接的な交流にこそ基づくべきで、メディアの報道に依拠してはだめだ」と述べた。

「人民網日本語版」2009年2月5日

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