歐州連合(EU)は7日、中國産ホットディップ亜鉛メッキ板に対して進めていた反ダンピング調査の中止を決定した。これは1979年に対中反ダンピング調査がスタートして以來最大の案件だ。商務部の姚堅報道官は10日、「EUの今回の決定は客観的な事実に基づくものであり、中國は歓迎と賞賛の意を表する」と述べた。
姚報道官によると、EUは2007年9月以來、中國産鉄鋼製品?鉄鋼加工品をめぐって7件の反ダンピング調査を開始しており、対象製品は鉄パイプ?非合金鋼パイプ、炭素鋼押さえ金具、ホットディップ亜鉛メッキ板、冷間圧延ステンレスボード、PC鋼より線、ワイヤーロッド鋼管、シームレス鋼管など。中國は、EUが関連の反ダンピング案件の決定でも、引き続き客観的で公平な立場を保ち、世界貿易機関(WTO)ルールに基づいて裁決を下すことを希望する。
また姚報道官によると、EUは中國にとって最大の貿易相手先であり技術の提供元でもある。中國はEUにとって2番目の貿易相手國であり4番目の輸出市場だ。08年の両地域間貿易額は4255億8千萬ドルで前年比19.5%増加し、中國の対外貿易総額の16.6%を占めた。現在の情勢の下で、雙方には開放と協力を堅持し、両地域間の投資?貿易を発展させ、課題に共同で取り組むことが求められている。中國は両地域間の経済貿易関係をとりわけ重視しており、溫家寶総理はこのたびのEU訪問中、EUに調達団を派遣して設備、商品、技術を購入する計畫を明らかにし、「歐州とともに努力し、協力の可能性を探り、目下の困難な狀況をともに乗り切りたい」と述べた。
歐州委員會は07年12月、中國産亜鉛メッキ板に対する反ダンピング調査を開始し、金額は12億600萬ドルに達し、中國企業約200社に影響が及んだ。同月11日には調査を求めた歐州鉄鋼連盟(EUROFER)が同委員會に対し訴えを取り下げた。
「人民網日本語版」2009年2月11日 |