ロシア紙「ブズグリャート」の報道によると、ロシアのクドリン副首相兼財務(wù)相は6日、第13回サンクトペテルブルク國際経済フォーラムに出席し、「中國が人民元の自由両替を確保できれば、人民元は今後10年で新たな國際準(zhǔn)備通貨となる」との見方を示した。「環(huán)球時報」が伝えた。

　クドリン財務(wù)相は、「人民元の自由両替を中國が保障できれば、人民元はとても歓迎されるだろう。10年前後の時間がかかるものの、新たな國際準(zhǔn)備通貨を打ち立てるのに最良の手段となる。中國経済の調(diào)節(jié)方式と法規(guī)は他の國よりも優(yōu)れているからだ」と語った。

　國営ロシア通信は6日、「人民元國際化の見通しは明るい」とするロシア科學(xué)アカデミー極東支部の研究者の見方を発表した。これによると、人民元國際化のプロセスはまず、東アジアとアジア太平洋地域を突破口とし、その後に世界へと徐々に広がっていくこととなる。ロシア政治情勢の専門家によると、中國とロシアはいずれも、ドルが世界唯一の主要通貨であるという局面を打開し、IMF加盟國の特別引出権を拡大することを主張している。この主張には、西側(cè)の多くの政界要人や専門家が反対している。

　「人民網(wǎng)日本語版」2009年6月8日