米財務省が15日に発表したデータによると、中國は4月、44億ドル分の米國債を手放した。ただ中國はまだ、米國債の最大の保有國となっている。巨額の外貨準備はドルのリスクを中國に抱えさせている。専門家によると、人民元國際化の歩みを速めることで、高額に外貨準備による圧力を緩和することができるという。「國際金融報」が伝えた。
▽外貨準備の圧力を緩和せよ
中國銀行の王元竜?研究員によると、人民元の國際化は、高額の外貨準備の圧力を緩和し、貨幣政策の効果を強め、資本項目のコントロールが困難な狀況を解決することに役立つ。
中國の外貨準備は現在、70%がドル建てとなっており、中國には、ドルの変動によって巨額の損失を被る可能性がある。中國は4月、ここ1年余りで初めて米國債を減らした。日本やロシア、ブラジルなど多くの國?地域はいずれも、米國債の保有量を減らしてきている。
だが中國社會科學院金融研究所の李揚?所長によると、米國経済の新たな変化にも注意を払わなければならない。米國ではすでに、貿易赤字が縮小し、貯蓄率も5.7%にアップしている。米國経済の回復と調整の速度は、歐州や日本を大きく上回っている。