中國銀行と中國銀聯はこのほど共同で、國內初のデビットカードとクレジットカードの機能を一體化した新型の金融商品「長城貸借一體型カード」を発行した。これは銀聯の最新の標準に合致した新型銀行カードで、1枚のカードに2本の磁気テープが搭載され、2つの銀行口座に対応し、銀行カードがもつ機能をすべて備えているのが特徴だ。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中國銀行の責任者によると、同カードは中國銀行の上海市にある支店で試験的に導入がスタートし、また同市內にある約200カ所のネットワーク拠點でカード発行の申請受理と発行業務を行っている。今後は全國規模での展開を検討中という。
現在、國內市場で使用できる銀行カードには、クレジットカードとデビットカードの2種類がある。クレジットカードは主に買い物に利用され、デビットカードは給與の受け取り?預金や資産管理に適している。どちらのカードにもそれぞれ磁気テープが1本あり、記録できる銀行口座情報は1口座に限られていた。
今回の新カードは、クレジット口座とデビット口座の機能をカバーしたものだ。2本の磁気テープが備わり、長城人民元建てクレジットカードと長城電子デビットカードのすべての機能をカバーしている。利用限度額內であればカードで買い物ができ、最長56日間まで利息がかからない。また數種類の通貨建ての預金、ファンド、外貨、純金などの資産運用に利用することも可能で、中國銀行のオンラインバンクやテレフォンバンキングシステムでの情報照會、取引、オンライン支払いなどに利用することもできる。
注目に値するのは、新カードは発行日から即日、クレジット口座とデビット口座との間での貸借サービスを利用できるという點だ。クレジットの支払いをデビットカードから毎月自動的にリボ形式で支払うようにすることができ、カード保有者は返済日を忘れても遅延損害金を支払わなくて済むようになる。
「人民網日本語版」2009年6月18日