中國のスマートフォンの出荷量は大きく増加し、新世代3Gネットワークも著実に整備されている。これに伴い、検索エンジンのグーグルと百度(Baidu)との市場競爭も、インターネットから攜帯を使った検索サービスへと広がりつつある。潛在的なビジネスチャンスは數十億元に達するという。IT情報サイト「賽迪網」が伝えた。
ただ専門家によると、中國の通信市場の潛在的なビジネスチャンスに値段をつけるのはまだ早すぎる。攜帯検索市場の今後數年の開発プロセスにはさまざまな困難があるためだ。參考にできるビジネスモデルが不足していることのほか、潛在的な競爭相手が見えないことやメディア管制が厳しい中國の政治的リスクがあることも、將來像を描きにくい理由となっている。
中國のインターネット検索市場では、グーグルのシェアは29%に過ぎず、百度の61.6%を大きく下回っている。だが世界の検索市場では圧倒的な地位を誇っているグーグルは中國市場をあきらめてはおらず、攜帯検索サービスで支配権を獲得する決意を固めている。
グーグルは最近、中國市場への攻勢を強め、攜帯検索市場での売り上げを今後數年でいっきにインターネット検索市場での売り上げを超えるものとするという方針を明らかにした。中國の攜帯検索市場では現在、グーグルと百度のシェアが26%前後と並んでいる。中國の攜帯ユーザーは6億人を超え、インターネット利用者3億3800萬人の2倍近くに達している。両社がシェア獲得にかける意気込みは大きい。
「人民網日本語版」2009年9月25日 |