ボストンコンサルティンググループ(BCG)は19日、中國では資産100萬ドル以上の家庭が5年以內に現在の約42萬世帯から78萬8000世帯へとほぼ倍増する報告を発表した。中國新聞社が伝えた。
この予測の確信性は主に過去5年の経験と今の中國経済の狀況からきている。2003年から2008年にかけ、中國の資産市場は2.8%以上のペースで増加し、中國経済は勢いが戻り、工業やGDPが回復、株式市場も底打ちして反発し始めた。
A株株価の下落、輸出の低下、不動産価格の変動は他國と同じで、中國の富裕家庭も金融危機の衝撃を受けたが、昨年の資産収縮率は2ポイント余り、3萬4千億ドル以上の減少にすぎなかった。一方、同時期に世界では資産の1割以上が収縮し、12兆ドルが消えてなくなった。他の主要経済體に比べて中國の資産縮小幅は計算に入れるまでもない程度ですんだ。
今年に入り、中國の富裕家庭の資産は再び回復し始めている。年末には金融危機爆発前のレベルを上回るとBCGは予測する。世界に目を向けると、來年にようやく回復の兆しがみえ、2013年に金融危機前のレベルに戻るといわれる。
急速な経済拡大は中國に富を生みつづけ、多くの富が少數の家庭に集中するようになる。半數以上の富裕家庭は広東省、上海市、浙江省、北京市、江蘇省、山東省の6地域に集中し、なかでも広東省と上海市は他の地域を圧倒的にリードしている。
4割以上の中國の富裕家庭は不動産や工業製造業を手がける企業家で、金融危機前の不動産価格の高騰と海外からの受注が彼らに富をもたらした。株式市場で株式を公開すれば、彼らが蓄積してきた富は一気に驚くほど膨らんだ。もともと無名だった人が一夜にして全國で誰もが知るお金持ちになったり、30年前は一文なしだったというお金持ちまで出てきた。
ほかにも否定できない事実として、中國の富裕家庭の資産は急激に膨らんでいるものの、富裕家庭の數にしても、資産総額にしても、米國にははるかに及ばない。米國の富裕家庭の數は中國の9倍以上にものぼる。
?人民網日本語版?2009年11月20日