中國では、一國の経済規模にも匹敵する豊かな経済力を誇る省がますます増えている。このほど発表された最新の省レベル競爭力に関する青書「中國省域経済総合競爭力発展報告(2008-2009)」によると、08年には広東省の経済規模がサウジアラビア、アルゼンチン、南アフリカを抜き、20カ國?地域(G20)中の16位に相當した。
同報告によると、広東省のほか、江蘇、山東、浙江の各省のGDPもG20の一部の國を上回った。経済発展レベルを反映する一人あたり平均GDPをみると、上海、北京、天津の3直轄市はG20の一部の國と遜色なく、特に上海はG20中の12位に相當した。
中國社會科學院(社會科學アカデミー)科研局の黃群慧副局長によると、工業化プロセス全體を工業化の初期、中期、後期の3段階に分け、各段階を前半期と後半期に分ければ、中國は全體としては工業化中期段階の後半期にあり、今後は工業大國から工業強國へいかにして移行するかが問題となる。
個別にみると、上海、北京両市はすでにポスト工業化の段階にあり、天津市、広東省は工業化後期の後半期にあり、浙江、江蘇、山東の各省は工業化後期の前半期にある。遼寧、福建両省は工業化中期の後半期、山西省、內蒙古自治區などの10省區は工業化中期の前半期、河南、湖南など10省區は工業化初期の後半期、貴州省は工業化初期の前半期にあり、西蔵(チベット)自治區はまだプレ工業化の段階にとどまっている。
「人民網日本語版」2010年3月1日 |