林國本
元同僚たちと懇親の目的を兼ねて北京郊外平谷県掛甲峪村が省エネや新農(nóng)村建設(shè)の面でユニークなものがあるというので、元ジャーナリストの同僚たちと一泊二日の民宿の旅に行ってきたが、かなり勉強(qiáng)になった。この村の村長さんはもと北京市內(nèi)の企業(yè)にいた人で、自分の故郷の村の再開発に一肌脫ぎたい、ということでUターンしてきた人らしい。
この村は果樹の栽培を主とする地帯にあり、果物を市內(nèi)に出荷している。もともと村民たちは普通の農(nóng)家に住んでいたが、果樹園の造成とともに居住も1ヵ所に集中させることにしたらしい。建材はほとんど地元で手に入り、建築費(fèi)も割安なので、かなりの村民が二階建ての住居を新築していた。この住居の特色はすべて太陽光エネルギーを集めるためのパネルが屋根に據(jù)え付けられているものだった。そういうことで、そこに民宿の形で寢泊まりしたわれわれは、照明から、テレビから、シャワーまですべて太陽光エネルギーの恩恵をこうむったわけ。
今まで書物を通して理論的にはこういうものかなあ、と考えてはいたが、実際に使ってみると、普段使っている電気と同じじゃないかという感じだったので、余計、太陽光エネルギー利用の必要性を痛感した。
この村長さんは、ある意味では21世紀(jì)のニュー?トレンドを?qū)g地にがっちりとつかみ取って、大膽にそれを現(xiàn)実化した人といえよう。私はだいぶ前から太陽光エネルギーの利用について諸外國の資料に接してきたが、なにぶん、ジャーナリストという職業(yè)をメシのタネにしてきた「人種」なので、自分で実行に移すプロセスとは無縁であった。今回、こうした実體験を通して、省エネということの意味をより深く理解できるようになった。