女優?範冰冰 |
すでに商標登録された、周莊、同里、長江?黃河、カナスなどの観光名所や牛頓(ニュートン)、柯南(コナン)、販冰冰(ファン?ビンビン)など有名人名や有名人名の近似音が、1萬元から500萬元以上で今秋のオークションにかけられる。これらの名前を商標登録した人に対し、先見の明があるとの聲や、金汚い投機行為だと非難の聲があがっている。北京晨報が伝えた。
▽「販冰冰」?有名人の名前に近い音で商標登録
「2010年北京著名商標オークション」が9月、北京で開催される。このオークションの主催者、北京佳士凱オークションと北京蕓海オークションのウェブサイトをのぞいてみると、54の登録済みの商標が公開され、1萬元から500萬元以上の値段がついている。
驚くのは、「周莊」「同里」「カナス」「長江?黃河」など有名な観光地までもがすでに商標登録されているだけでなく、牛頓(ニュートン)、梅艶芳菲(テレビドラマのタイトル)、販冰冰(本當は「販」ではなく「範」)、帳子怡(チャン?ツィイー、本當は「帳」ではなく「章」)など數多くの有名人の名前に似せた商標もリストアップされていることだ。
工商行政管理局の商標検索サイトには、「柯南(コナン)」だけで7つの商標情報があり、この日本アニメの主人公が、靴、鍵開け、ファッション、飲料、サングラス、私立探偵、結婚紹介所、パーティドレスのレンタル、ボディガードなどそれぞれバラバラの業界で登録されていた。
▽「中國長城」が米國で登録
今回のオークションを計畫した趙暁凱氏が商標オークションを思い立ったきっかけは、「中國長城」が米國ですでに商標登録されていたのに刺激されたからだという。中國語表記の「中國長城」はすでに第386期米國政府の公式公告に、申請者はロサンゼルス市民、申請項目は衣料品、06年9月に米政府知的財産権當局により承認、使用期間は10年、自由に継続可、として掲載されている。「この商標が米國で認可後、『長城』の字やデザインが入った類似商品を中國から米國に輸入すれば、知的財産権の侵害として輸入拒否および訴訟を起こされる可能性がある」と趙氏は話す。
國家観光局は08年、商標登録して知的財産権が保護されている中國の観光地はわずか10%だと発表した。今でもまだ巨大な無形資産ともいえる多くの有名観光地が商標の保護措置をとっておらず、こういった観光地の先取り商標登録が後をたたない。
「人民網日本語版」2010年7月23日