調査によると、44％が日本車メーカーが中國で競爭力を失う要因として中日摩擦を指摘するが、専門家はそうは見ていない。ある専門家によると、歴史的な理由から中國人は常に日本車に対する排斥感情を抱いてきたが、このことが日本車メーカーの競爭力に影響する可能性は低く、現(xiàn)地化に対する保守的な経営こそが命取りとなるという。先の調査では日本メーカーに対し、32％が「経営の現(xiàn)地化が徹底していない」と指摘した。

　大口消費品が市場の導入期（つまり主流顧客による買い始め）にあり、市場のキャパシティが急上昇している時期には、「商品競爭」中心の段階にあるため世界的なブランドが有利だが、競爭が成熟期に入ると、つまり消費者の購入回數(shù)が増え市場のキャパシティが相対的に安定してくると、「経営の現(xiàn)地化」による競爭段階に入る。企業(yè)は競爭の重心を現(xiàn)地市場の需要に対するすばやい対応に置く必要があるが、日本車メーカーはこの點が弱い。

　日本のグローバル企業(yè)の現(xiàn)地化が低い水準にあることは次の4點に反映されている。（1）現(xiàn)地市場の製品設計メカニズム：日本で開発した製品を中國式に改良するのではなく、中國の急速に変化、多元化するニーズを調査し、新しいニーズにふさわしい特別な製品を設計開発してすばやく発売する點（2）部品など現(xiàn)地化調達の割合を拡大する點（3）開発の現(xiàn)地化：中國に研究開発機関を設立し、中國市場に詳しいスタッフが中心となって製品を開発?戦略決定?取り組む點（4）管理層の現(xiàn)地化：中國市場を擔う経験豊富な華人を管理層に加え、相対的な人數(shù)を増やす點--で日本の自動車メーカーは他の業(yè)界の日本企業(yè)と同じように、企業(yè)文化のしがらみにとらわれ、今後の見通しが懸念されている。

　「人民網日本語版」2010年11月19日