今から10年前には、中國(guó)人が海外に行く時(shí)に必ずしなくてはならない準(zhǔn)備の一つは人民元を外貨に交換することだった。10年後の今日、中國(guó)人観光客が大量のドルを現(xiàn)金で持って東南アジアに出かけるという現(xiàn)象はあまり見(jiàn)られなくなった。タイでは、そこら中にある現(xiàn)金自動(dòng)預(yù)払機(jī)（ATM）のほとんどに銀聯(lián)のマークが貼ってあり、いつでも現(xiàn)金を引き出すことができる。銀聯(lián)カードを受け入れる商店は多く、バンコクの街角にある両替所もほとんどが人民元を受け入れ、売買(mǎi)価格も明示されている。バンコクのある有名な外貨両替所チェーンは人民元専用の交換窓口を設(shè)置し、シンガポールの交換所では100元札の大きな畫(huà)像を看板にしているところが多い。

シンガポールの華僑銀行（OCBC）のエコノミスト謝棟銘さんは、シンガポールで人民元を使用することの便利さについて述べた際、「金を取り扱うある店の前を通り過(guò)ぎたところ、入口に『人民元でのゴールドジュエリーお買(mǎi)いあげを歓迎いたします』という看板があった。シンガポールの商店は、特に金を取り扱う店は人民元の現(xiàn)金を直接受け入れており、人民元の認(rèn)知度は高い」と述べた。

タイで3番目の商業(yè)銀行とされるカシコン銀行の陳博文執(zhí)行副総裁（中國(guó)業(yè)務(wù)本部総監(jiān)を兼任）は、「人民元の両替業(yè)務(wù)は何年も前からあったが、昨年からタイにやって來(lái)る中國(guó)人がますます増加していることに注目し始め、人民元のリテール業(yè)務(wù)をより重視するようになっており、よりよいレートの提供に努めている」と話す。