林國本
先般、新疆ウイグル自治區と寧夏回族自治區で次々と外國企業?外國投資誘致會が催された。その際、「往時のシルクロードの再現」という言葉が中國のトップ層の人たちの口から飛び出した。往時のシルクロード、なんとロマンに満ちた表現であろう。現代においてそれを再現することは、もうラクダのキャラバンというイメージではなく、ユーラシア?ランドブリッジを走るコンテナーを積んだ列車のイメージであろう。この二つの誘致會にはヨーロッパ、中央アジア、アラブの要人が參加し、いろいろと、「往時のシルクロードの再現」について話し合った。海のシルクロードばかりでなく、陸のシルクロードもその姿を現わすことになるのだ。そうなると、中國の西部は沿海部に対してばかりでなく、さらに西へと大きく扉を開くことになり、中國と中央アジア、ヨーロッパの物資の交流がもっと盛んになるわけだ。
中國側も鉄道輸送について意欲満々で、友好的な話し合いによって、貨物の積み換えなど非効率的なやり方を避ければ、まさにすばらしい「現代のシルクロード」が再現し、ヨーロッパ、中央アジアからはエネルギーその他がどんどん運び込まれるし、中國からも良質の工業製品が次々と運び出され、西部大開発は大幅にグレードアップすることになる。鉄道コンテナー輸送ばかりでなく、空路による輸送も加味されると、その効率性は沿海部に劣らぬものとなろう。