上海自由貿易區、対外開放をリード
「上海に自由貿易區設立の話に胸が高鳴った」――。江銅國際貿易有限公司の蘇黎総裁は國務院常務會議で「中國(上海)自由貿易試験區総體方案」が原則的に承認されたことを聞いて興奮した面持ちでこう語った。
同方案によると、上海自由貿易區は外高橋保稅區など4つの稅関特殊監管區域を含む。保稅區に比べて自由貿易區は開放度がより高い。敷地面積28平方キロメートルの試験區は中國が改革開放のグレードアップを図る場所ともみなされている。
世界の自由貿易區には共通の傾向がみられる。つまり貨物貿易中心から貨物貿易とサービス貿易を同等に重んじる方向に変化している。例えば香港は自由港の機能的優位性により、金融?保険、専門サービス、観光?文化、教育?醫療、商業サービスなどサービス貿易を急成長させた。06~10年の香港のサービス貿易の成長率は平均11.2%だった一方で、同時期の貨物貿易の成長率は平均6.9%にとどまった。これこそまさに上海自由貿易區に期待されていることだ。