中國と韓國は1日、正式に自由貿易協定を締結した。これは現時點で、中國にとって貿易額が最大の、範囲が最も全面的な自由貿易協定だ。この協定の実施は、中國の一般人にどのような実益をもたらすのだろうか?
【韓國の化粧品が安価に】
中國商務部のデータによると、韓國が2014年に中國に輸出した化粧品の総額は、前年比89.3%増の5億9800萬ドルに達した。2015年の第1四半期だけでもこの金額は前年同期比189.4%増の2億6400萬ドルに達し、昨年の総額の約44%となっている。
自由貿易協定の発効後、韓國製の化粧品が安くなり、中國市場で競爭力を高めることは間違いない。
【中國でも整形手術が可能に】
韓國の保健福祉部が発表したデータによると、2009年に韓國で治療を受けた中國人患者數は延べ4725人のみだったが、2014年には延べ7萬9000人を超え、5年內に約17倍増となった。外國人患者全體に占める比率も、2009年の7.8%から2014年の29.8%に急上昇した。
自由貿易協定の內容によると、韓國の醫師免許を持つ醫師は中國で短期的に醫療活動に従事できるが、その期限は6ヶ月から徐々に1年まで延長される見通しだ。整形手術の需要がある中國人は、出國しなくても韓國の美容整形醫の「訪問サービス」を受けられるようになる。
【韓國の旅行會社が中國進出】
最新の統計データによると、両國の2014年の観光交流規模は延べ1000萬人を突破した。中國は中韓自由貿易協定の中で、韓國の旅行會社が中國で訪韓客、もしくは第3國を訪問する観光客を募集することを認めることを検討するとした。これは中國人が韓國もしくは第3國を旅行する際に、韓國の旅行會社のサービスを受けられるようになることを意味する。