ただ大統領選で與野黨の対立はさらに深まり、共和黨の議會指導部は「審議は17年以降かもしれない」(マコネル上院院內総務)と、次期政権に承認が先延ばしになる可能性を示唆し始めた。
日本政府関係者も「オバマ政権下で年內承認の可能性は日に日に小さくなっている」という。
「クリントン陣営にはTPP再交渉論すらある」。大型連休中に訪米してクリントン氏の側近と會った日本の外交筋は、顔を曇らせる。日本側は「參加國の多いTPPの再交渉は非現実的だ」と反論し、政府関係者は米議會のTPP反対派を訪ね歩き、説得工作を繰り広げる。
市場開放を巡って長年守勢に立たされていた日本が米國の説得に回るねじれた狀況が、TPPの先行きの険しさを示す。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2016年5月24日