冬は、靜かに蓄える季節である。日増しに発展する南方の町?橫琴は、全國各地からやって來た高度人才を、この町ならではの暖かさによって包み込み、知恵を靜かに蓄えている。広東省珠海市橫琴新區では10日、「2016年全國ポストドクター學術フォーラム」が開催される。全國各地の専門家や學者、ポストドクターが一堂に會し、各自の研究分野における學術の新たな成果を共有し、新たな応用を模索する。

今回の學術フォーラムは、橫琴新區ポストドクター工作ステーションの設立からわずか一年での開催となった。國家級自由貿易區內に設立された初のポストドクター工作ステーションである「橫琴新區ポストドクター工作ステーション」は、自身の強みを発揮できるプラットフォームをポストドクターに提供し、ますます多くの革新人才を橫琴に集め、自由貿易區の科學技術革新に人才面での土臺を築いている。

橫琴はここ數年、國家による人才改革試験區の認可を契機として、人才政策や人才サービス、人才支援、人才の移住、人才の起業などの面から、橫琴の政策條件とハードウェアの土臺を整え、人才の橫琴への誘致や橫琴での起業?発展に有利な條件を作り出して來た。こうした背景の下、「2016年全國ポストドクター學術フォーラム」が橫琴で行われることは、橫琴の人才関連活動に対する全國ポストドクター管理委員會の評価と重視を示すと同時に、高度人才を誘致し都市の発展をともに進めようという橫琴新區政府の期待を示すものでもある。

今回のフォーラムは、「ビッグデータ時代の新型スマートシティと世界の展望」がテーマ。ポストドクター研究員に學術交流のプラットフォームを提供し、ビッグデータや「インターネット＋」、新型スマートシティ、スマート自由貿易區、クラウドコンピューティングなどの関連分野の交流と協力を強化し、新型スマートシティの建設と発展を促進させることがねらいとされる。

フォーラムは、全國ポストドクター管理委員會弁公室と中國ポストドクター科學基金會、広東省人力資源?社會保障庁が主催し、橫琴新區ポストドクター科學研究工作ステーション指導グループ弁公室と珠海大橫琴科技発展有限公司が開催を請け負い、珠海橫琴新區管理委員會の強力な支援も得ている。

今回のフォーラムの重要な內容の一つとして、フォーラム組織委員會は今年6月から、全國のポストドクター研究員からの論文募集活動を始めた。9月30日までに関連分野の論文89本が集められ、「優秀論文」として最終的に一等賞2人、二等賞6人、三等賞10人が選出される。優秀論文への授賞式はフォーラム開幕式で行われる。フォーラムはその後、ゲストによる報告とグループに分かれた報告の形式で學術交流と討論を行う。

記者がフォーラム組織委員會から得た情報によると、10日の基調報告では、中國科學院院士で中國科學院地理科學?資源研究所副所長の周成虎氏、國家情報センター専門家委員會主任の寧家駿氏、IBM大中華圏ビッグデータ?分析プラットフォーム技術総監の劉勝利氏、マイクロソフトアジア太平洋科技有限公司副総裁でマイクロソフト中國クラウドコンピューティング?企業事業部顧客サービス総監の王楓氏がそれぞれ學術報告を行う。

フォーラムはこのほか3つの分科會場を設け、15人のポストドクターが「ビッグデータと関連技術」「スマートシティ関連分野」「サイバー?情報安全」をめぐって講演し、スマートシティの建設と発展にアイデアを提供する。フォーラム期間には、珠海市と橫琴新區の企業や事業機関、ポストドクターステーションが、ポストドクターらと交流?マッチングやプロジェクトの商談を進め、將來の産業化協力に道を整える。

フォーラムの主催を請け負う珠海大橫琴科技発展有限公司の紹介によると、橫琴新區はこのほかにも10日から12日まで、「2016年中外ポストドクター制度シンポジウム」と「2016年中國ポストドクター科學基金業務養成班」の2つのハイランクの國家級ポストドクター関連會議を迎える。參加者らは、現在のポストドクター業務において解決の迫られる問題やポストドクター業務の管理経験をめぐって討論を行う。これら一連のポストドクター関連會議の集中的な開催は、大量の高い素養を持った人才を冬の橫琴に集め、橫琴新區のさらなる発展にアイデアを提供し、仕事と居住に適した「スマート橫琴」の建設に向け、分厚い知恵の源泉と人材の寶を蓄積するものとなる。

「中國網日本語版（チャイナネット）」2016年12月5日