経営性國有資産をめぐって、中共中央弁公庁と國務院弁公庁がこのほど通達した「政府の資源配置方式の革新に関する指導意見」は、國有資本の戦略的な配置を統一的に計畫し、動的調整のメカニズムを構築することを打ち出している。
指導意見は、國有資本の重點投資の方向と分野を最適化し、國家の安全や國民経済の命脈、國家経済?國民生活にかかわる重要産業やキー分野、重點インフラへの集中、展望のある戦略的産業への集中、核心競爭力のある優勢企業への國有資本の集中を推進することを提起した。
指導意見は、國有資本の撤退メカニズムを整備し、國家が株式を保有する金融機関の合理的な比率を研究し、システム上重要な金融機関(SIFI)に対する統制力を維持し、その他の機構に対しては市場化原則に照らして株式保有構造を最適化し、民間資本の活力を引き出さなければならないと明確に論じた。
國有資本?國有企業の改革推進に向けてオペレーションレベルから障害を除去するため、指導意見は、國有資本の形態転換メカニズムの構築?整備を求めている。國有資本の流動性の向上を目標として、経営性國有資産の証券化を積極的に推進する。適者生存の市場化撤退メカニズムを構築?整備し、低効果の無効資産の処分を加速し、企業が、法律?規則にのっとって、証券取引や財産権取引などの市場を通じて、市場公正価格によって國有資産を処分することを支持する。
國有資本の収益分配の規範化の面では、指導意見は、國有資本収益の公共財政への納入比率を漸次的に高め、一部の國有資本を移転して社會保障基金を充実させることを明確化した。
指導意見はこのほか、各省は、発展の必要に基づき、一部の経営性國有資産を実物形態から資本形態に転換し、統一使用後に遊休している一部の非経営性國有資産を経営性國有資産に転換し、その経営収益または譲渡現金化の所得を財政に納入し、國民生活の保障?改善に統一使用できるとした。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月13日