新年早々、中國が全面的に「海外ゴミ」禁止令を開始し、廃プラスチックなど國民の反発の強い24種の固體廃棄物の輸入が禁じられると、西側(cè)消費大國のほぼすべてが影響を受けた。これらの國は回収したプラスチックゴミなどを中國に輸出することに長期的に依存しており、國內(nèi)の固體廃棄物の処理態(tài)勢は脆弱だ。一部の西側(cè)諸國では、プラスチックなどの大量のゴミが山のように積まれている寫真が公開されている。

　中國は近年、世界最大の固體廃棄物輸入國になっており、英國の廃プラスチックの3分の2以上が中國に運ばれていた。プラスチックを処理し工業(yè)製造に再利用することで原材料を節(jié)約でき、雇用促進に対しても積極的な効果があるが、環(huán)境汚染の悪影響も顕在化している。そのため世論から批判を浴び、改善が必要になった。

　中國は2019年末までに「國內(nèi)資源でも代替可能な固體廃棄物」の輸入を全面的に禁止する。これは西側(cè)諸國の國內(nèi)ゴミ処理の圧力を拡大するが、この流れを逆転させることはできない。

　政府レベルで中國の調(diào)整を批判する國はないが、西側(cè)メディアはこの変化に焦りを示している。先進國は長期的に、中國などの発展途上國から廉価品を購入し、消費後に再び廃棄物を送り返すことで、自國の清潔な環(huán)境を維持していた。しかし中國が海外ゴミの回収処理を止めるに伴い、この局面は徹底的に打破される可能性が高い。

　西側(cè)メディアはインドやベトナムを「新たなゴミ処理センター」にする可能性を模索しているが、この計畫が成功するとは限らない。

　中國は早くもなく遅くもなく臺頭し、臺頭の規(guī)模効果を最大の特長としている。中國の産業(yè)は新興國の中で最も整っており、雇用と富を生むほぼすべての業(yè)界が中國で登場している。數(shù)々の一時的な條件により、中國は大量の海外ゴミを受け入れ、処理してきた。このような狀況が、別の場所で再現(xiàn)されることはない。

　西側(cè)諸國が自國でゴミを処理することが必要になっている。これは世界経済がよりバランスの取れた合理的な発展に向かうための、理にかなった一歩だ。西側(cè)諸國はすでに工業(yè)化された國であり、固體廃棄物を処理し再利用する十分な技術(shù)と資金を持っている。例えばロンドンやハンブルクは各種固體廃棄物を上手く処理し、これを循環(huán)型経済に導入することができれば、新たな環(huán)境保護技術(shù)や標準が華々しく登場するだろう。全人類でゴミの急増という重大な難題に対処するための選択肢になる。

　単純にゴミを発展途上國に輸出すれば、その処理は低技術(shù)化が避けられず、環(huán)境汚染がさらに深刻になる。全人類の生活水準の向上に伴い、固體廃棄物の數(shù)は急増を続けることになる。その処理では先進國が先頭に立ち、発展途上國が追隨し、処理と再利用の最大限の効率を?qū)g現(xiàn)するべきだ。

　中國は近年、海外からゴミを大量輸入しており、この重大問題に長期的な馴らし期間を與えた。中國の禁止令発表は、同問題を再び全人類で共に向き合うというレベルに戻した。先進國はこれを避けるのではなく、共に難題に対処するべきだ。地球はゴミの増える星になることはできず、人類の経済は最大限に循環(huán)性を形成するべきだ。今日が新たなスタートラインだ。

「中國網(wǎng)日本語版（チャイナネット）」　2018年1月9日