中國人力資源?社會保障部（人社部）は29日、給與団體交渉の推進や最低賃金標準の調整を通じ、農民工（農村からの出稼ぎ労働者）の給與水準が伸びていると発表した。農民工の1カ月當たり収入は、2012年の2290元から2017年の3485元まで、年平均8.8％増加した。

　人社部は、第18回黨大會後の5年にわたり、積極的な就業政策の改善?実施を通じて、農民工の就業規模が拡大したと紹介。2017年には農民工が計2億8700萬人に上り、2012年に比べ2391萬人増え、年平均で1.8％増加した。また、農民工の職業技術訓練にも注力し、5年間の訓練者數は延べ1億人を超えた。

　「大衆創業、萬衆創新（大衆の創業とイノベーション）」が進められ、世帯向けサービスや電子商取引、宅配便物流などの新業態が発展し、発展の新たなエネルギーが培われるなかで農民工の就業ポストが生まれた。就業による貧困世帯の支援活動により、貧困労働力の就業600萬2000件を実現した。

　人社部は、2017年末時點で農民工の基本養老保険（年金）加入者が6202萬人、労働者基本醫療保険が6225萬人、労災保険が7839萬人、失業保険が4897萬人と、それぞれ2012年末に比べ36.5％増、24.6％増、9.3％増、81.2％増となったことを明らかにした。建築工事のプロジェクトごとの労災保険加入を推進。2017年は、新築建設プロジェクトの保険加入率が99.73％に達し、累計で延べ4000萬人余りの建築業農民工が労災保険の保障を取り入れた。

「中國網日本語版（チャイナネット）」2018年1月30日