スペースXの大型ロケット「ファルコン」の打ち上げ成功の興奮が冷めやらぬ2月8日朝、テスラ?モーターズは2017年第4四半期(2017年9~12月)の財務報告を発表した。
報告によると、テスラの第4四半期の売上高は32億8800萬ドルで、前年同期の22億8500萬ドルより増加したが、赤字額は6億7500萬ドルとなった。同社の四半期の赤字額で最高額となる。前年同期の赤字額は1億2100萬ドルだった。
同社は、赤字はモデル3の生産の遅れによるものだと説明。2017年第4四半期、同社が生産したモデル3はわずか1500臺で、アナリストの予想4100臺を大幅に下回った。これは、期待されていた車種が同社に利益をもたらさなかったことを意味する。
テスラは、モデル3は価格が比較的安い乗用車であり、出荷を加速化し、ほかの大衆市場の車種との競爭を目指すとしている。同社は當初、2017年末までにモデル3の週販売臺數は5000臺になると予想していた。しかし、イーロン?マスクCEOは「大変な生産狀況」とし、その時期を2018年第2四半期に延期した。テスラは以前、カリフォルニア州の組み立て工場とネバダ州のバッテリー工場の問題が生産の遅れにつながっていると発表している。
また同社は、モデルSとモデルXの出荷臺數は2017年第4四半期に最高記録を更新し、年間売上高は約55%増の117億ドルに達したと明かした。しかし、2017年の赤字額は前年の7億7000萬ドルから22億ドルに拡大した。
財務報告を見ると、テスラの2大業務である自動車とエネルギーは利益を計上し、自動車、エネルギー、サービス事業のコストを引いた収益は22億2000ドルに達する。しかし、開発?販売?行政コストが総額38億5400萬ドルに上り、さらに數億ドルの利息やその他の出費を合わせると赤字額は22億ドルになる。ここから、同社の赤字は販売臺數が十分でないのに新商品を次々と開発しているためと言える。
テスラは、2018年は同社にとって転換點になり、四半期の利益は2018年のある時期に持続的なプラスに転じるとしている。2017年のモデルSとモデルXの交付臺數は10萬1312臺で、前年比33%増加した。同社は、2018年のモデルSとモデルXの出荷臺數は10萬臺に達し、販売ネットワークを新市場に拡張し続けるため、注文量は増え続けると見込んでいる。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月9日