蘇州ハイテク産業開発區の日系企業は感染対策を行う一方、積極的に操業を再開している。現在すでに8割以上の日系一定規模以上企業が操業を再開している。「新華網」が伝えた。
蘇州ハイテク産業開発區には日系企業が570社以上入居している。電子通信、設備製造、自動車部品などの分野で整った産業チェーンを形成しており、昨年の工業生産高は500億元。
明治乳業は春節中も生産を続けた。各種乳製品を毎日生産し、華東地區の市場への供給を維持した。関連責任者によると、同社の従業員のうち8割弱の190人が職場復帰している。同社は第3期プロジェクトを開始しており、生産能力を現在の年間10萬トンから16萬2000トンに拡大する予定だ。プロジェクトの投資額は1億5000萬元で、今年3月に登録資本金を1500萬ドル追加した。工場の建築面積を4500平方メートル拡大する。投資完了後、年間売上が約5億元増加する見通しだ。
松下電子材料は5G新材料生産ラインの生産能力拡大に向けた技術改造に取り組んでいる。年間売上はその完了後、3億元弱増加する。この主に5G通信材料を生産する日系企業は、2月1日に感染対策チームを発足した。日本本社の資源を利用し、操業再開前に感染対策物資を確保した。同社は2月8日に獅山街道に向け操業再開の申請を出した。街道は同日、現場で確認と検査を行った。同社は翌日許可を受け、10日に順調に操業を再開した。
晶端顕示精密電子は生産技術力と付加価値の高い車載液晶ディスプレイを作る日系企業で、昨年の売上は33億元にのぼる。感染対策を徹底するため、同社は革新的な措置を講じ、積極的に生産を計畫した。同社の生産能力回復率は現在66%を超える。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年2月19日