広西チワン族自治區北部灣の今年第1四半期の貨物取扱量とコンテナ取扱量は、いずれも2桁臺の成長率を維持した。全國人民代表大會（全人代）代表、広西北部灣國際港務集団有限公司董事長の韋韜氏は25日、取扱量が感染癥の衝撃を受けながらも増加したのは、「一帯一路」をめぐる協力の掘り下げや実務化と密接に関連していると述べた。

　韋氏は「ASEANに向かう地域的なメリットを利用し、北部灣港は國際ゲートウェイ港の建設を拡大している。現在まで國內外貿易コンテナ航路を47本開設しており、うち27本は海外貿易航路。ASEAN主要港のフルカバーを実現している。また北部灣港は西部陸海新通路の建設に積極的に溶け込み、海に入るルートとしての港の機能を十分に発揮している。重慶市、雲南省、貴州省などの西部の省?直轄市の貨物が第1四半期に、陸海複合輸送により北部灣港から世界に輸送した貨物の量が急増した」と話した。

　北部灣港の成績は、中國と関連諸國の一帯一路をめぐる協力の縮図だ。稅関の統計によると、新型コロナウイルス感染癥の不利な狀況を背景としながら、中國の今年1?4月の一帯一路諸國との貿易額が増加し、0.9％増で計2兆7600億元にのぼった。中國の貿易総額に占める割合は1.7ポイント増の30.4％。

　感染期間中、一帯一路の多くのインフラ及び國民生活プロジェクトが、感染対策の重要な力を発揮した。中國パキスタン経済回廊のエネルギープロジェクトは稼働を維持し、パキスタンに3分の1の電力を提供した。現地の広範な運休を受けながら、國際定期貨物列車「中歐班列」の1?4月の運行本數が前年同期比で24％増、貨物輸送量が27％増となった。計8000トン弱の防疫物資を送り、ユーラシア大陸間の名実相伴う「命の道」になった。

　新型コロナは現在も世界的な蔓延を続けている。一帯一路をめぐる協力も一部の衝撃を免れない。しかし代表?委員らは、これらの悪影響は一時的かつ局地的なものに過ぎないと表明した。感染癥の試練を経て、協力の意識がより深く人々の心に根ざし、未來の一帯一路共同建設の原動力がより充足し、先行きがさらに明るくなるという。

「中國網日本語版（チャイナネット）」2020年5月26日