中國は今年初め、長年にわたる努力によって貧困との闘いで完全に勝利したと宣言し、國連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の貧困削減目標を10年前倒しで達成した。この貧困削減の貴重な経験を世界にどう伝えるべきであろうか。中國で先ごろ開かれた國際金融フォーラム(IFF)の第18回年次サミットで、これについて話し合われ、出席者からはさまざまな意見が出された。
IFF理事でブラジルの前開発産業貿易相を務めたテイシェイラ氏は、中國が貧困撲滅に優れた手腕を発揮したと評価。過去40年間にわたる改革開放により、7億人余りの人々が貧困から脫卻したことは、人類の歴史上、極めて大きな成果であり、世界の持続可能な開発に大きく貢獻したと評価。貧困削減と持続可能な開発の促進における中國の経験と取り組みは、世界の開発途上地域が持続可能な開発を遂げる上で貴重な參考となると語った。
中國はいかにして貧困脫卻に成功したのだろうか?シルクロード國際連盟の共同議長を務める元フィリピン大統領のアロヨ氏は、その理由として次の3つの點を挙げた。先ず、長期的なビジョンがあること。次に、このビジョンを実行する確固たる意志があること。そして最後に、技術やインフラの価値が認識されていること。貧困脫卻から農村振興に至るまで、より多くの國が中國の経験に學び、長期的なビジョンを確立し、目標を達成する決意を固めるべきだと語った。
中央アジア地域経済協力學院(新疆?ウルムチ)の梁子謙第一副院長は、新型コロナウイルス感染癥の流行により、世界の貧困層が一層深刻な狀況に追い込まれる中、中央アジアの他の國々が中國の貧困削減の経験から學ぶことが急がれていると指摘?!钢袊谓U験をもとに、われわれは中國でインターネットや越境電子商取引(EC)に関する育成プログラムを開発しており、中央アジアの顧客に無料でコースを提供するなど、遠い辺境の地に住む人々にもインターネットを通じて就業機會を確保していきたいと考えている。このことは中國が習得した経験であり、こうした経験を他の経済國にも広く伝える必要がある」と語った。