中國のシンクタンク、中國(海南)改革発展研究院は14日、海南省海口市で開かれている第4回中國國際消費(fèi)財(cái)博覧會(huì)に合わせて「2024中國消費(fèi)者発展フォーラム」を開催し、「サービス型消費(fèi)の巨大な可能性を解き放つ―2024年中國消費(fèi)研究報(bào)告」を発表した。
報(bào)告書は、中國のサービス型消費(fèi)は急速な成長傾向を示しているとした上で、高い成長可能性があり、高度化する余地があるとの見方を示した。中國の消費(fèi)構(gòu)造は修復(fù)の過程で高度化する傾向を示しており、サービス型消費(fèi)の比率が持ち直しているという。
昨年には、最終消費(fèi)支出の國內(nèi)総生産(GDP)成長率に対する寄與率が82.5%と、2013年比で32.3ポイント上昇し、経済成長をけん引する最大の原動(dòng)力となった。オフライン消費(fèi)と接觸型消費(fèi)は早く回復(fù)し、サービス型消費(fèi)の割合は下げ止まった後に回復(fù)したほか、都市と農(nóng)村、地域のサービス型消費(fèi)の差が縮小。SNSで話題を呼んだ山東省淄博(しはく)市の「淄博バーベキュー」や黒竜江省ハルビン市の「氷雪観光」など、特色あるサービス型消費(fèi)の人気商品が次々と登場した。
報(bào)告書は、中國のサービス型消費(fèi)について、高齢化による介護(hù)サービス需要、「買い替え」需要によるサービス型消費(fèi)の増加、デジタル経済の発展による新たなサービス型消費(fèi)の新業(yè)態(tài)創(chuàng)出、戸籍人口の都市化によるサービス型消費(fèi)の潛在ニーズ掘り起こしなど、將來的にさらに高度化する余地があり、高い成長可能性を秘めていると指摘した。暫定的な予測では、2030年までに、中國の都市部と農(nóng)村部の住民のサービス型消費(fèi)支出が消費(fèi)支出全體に占める割合は、2023年の45%から50%以上に拡大するという。
中國(海南)改革開発研究院の遲福林院長は、サービス指向消費(fèi)の可能性を存分に引き出すには、消費(fèi)構(gòu)造の高度化が抱える構(gòu)造的矛盾を解決するよう、構(gòu)造面での改革に重點(diǎn)を置くべきだと指摘。その上で、◇デジタル消費(fèi)にけん引される形でサービス型消費(fèi)の新業(yè)態(tài)を発展させ、その新たな供給を増やす、◇高水準(zhǔn)の開放によってサービス業(yè)の転換と高度化を促進(jìn)し、質(zhì)の高いサービス供給を拡大する、◇政府の役割を最大限に発揮し、サービス型消費(fèi)のためのソフト?ハード両面の環(huán)境最適化に注力する――との必要性を訴えた。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2024年4月20日