イエレン米財務長官が先ほど訪中した。訪問前と訪問中に、中國の新エネ業界のいわゆる「過剰生産能力」を何度も非難した。米國は今後もしばらく類似する問題を喧伝するだろう。國內では保護主義を推し進め、海外では同盟國を抱き込み中國の新技術製品の輸出を規制する。
現在の経済グローバル化の環境において、一國(特に大型エコノミー)の経済狀況が他國に影響を及ぼすのは極めて正常だ。中國の実體経済が生産する新エネ製品が各國に輸出され、世界の幸福度を高めている。米國の製造業は過去數十年に渡り衰退を続けたが、これは國際貿易法則の一つの現われに過ぎない。同時に米國の株価が更新を続け、中國を含む各國のホットマネーを米國及びドル建て資産市場に集めている。資本経済には景気循環が存在し、株価には大きな変動性がある。市場の繁栄と衰退は米國國內の消費に影響を及ぼし、他國の金融安定にも衝撃を及ぼす。これは現在の國際社會が注目すべき問題だ。
米國側は現在、自國の新エネ産業の立ち遅れの責任を中國に押し付け、中國新エネ業界のいわゆる「過剰生産能力」の悪影響を喧伝している。一般的な市場競爭を政治問題とし、米國の國家安全と結びつけ、さらには中國に産業政策の変更を求めている。米國側の論理に基づくならば、他國(特に米國の債権國)は米國の資本市場の変動がもたらす影響により注意し、それらの変動を引き起こす米國のマクロ経済政策について評議するべきだ。
世界は百年に一度の大変動を迎えている。米國は他國にしばしば高圧的な姿勢を示すが、これはもはや時宜に適しない。米國はまず自分の行いを見直すべきだ。責任転嫁はもうすべての人を騙せなくなった。(筆者=呉幼珉?香港の財政?経済コメンテーター)
「中國網日本語版(チャイナネット)」2024年4月24日