月刊誌『サイエンティフィック?アメリカン』ウェブ版が5月11日に掲載した記事によると、米連邦準備理事會(FRB)は、気候変動が米國の金融システムに及ぼす影響は深刻化し続けるとする分析報告を発表し、米國北東部での巨大ハリケーンはウォール街の銀行貸付デフォルトブームを引き起こす可能性があると示した。これは、銀行が提供したデータをもとにまとめた予測である。
2023年、FRBは米6大投資銀行に対し、気候変動の影響、および今後発生しうる狀況(極端なハリケーン、火災、水害、および化石燃料使用の迅速な廃止を含む)への対応力をテストすることを初めて要請した。
FRBは9日午後にテスト結果を発表した。46ページに及ぶこの文書は、JPモルガン、バンク?オブ?アメリカ、ウェルズ?ファーゴ、ゴールドマン?サックス、モルガン?スタンレー、シティグループが提供した情報をまとめたもの。
報告は、自然災害とクリーンエネルギー転換が銀行業にもたらす影響は、銀行貸付のデフォルト確率の上昇などがあると明確に示した。報告は例を挙げ、2050年に米北東部で巨大なハリケーンが発生すれば、同地區の5行の銀行の住宅ローンの半分近くに影響が及ぶとした。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2024年5月21日