米ニューヨーク?コミュニティ?バンコープ(NYCB)は先ごろの利益関連報告で、米商業(yè)用不動産融資の不良債権をめぐり多額の損失を出したと発表した。高金利の悪影響が顕在化し続けるなか、シリコンバレー銀行の破綻から約1年となる現(xiàn)在も、米國の銀行業(yè)界が直面するリスクは靜かに増大している。
NYCBの財務(wù)報告書によると、2023年第4四半期は2億5200萬ドルの赤字となり、資本金積み増しのために減配を余儀なくされた。市場で予想されていた2億600萬ドルの黒字とは正反対の結(jié)果となったため、同行の株価は同日38%近く急落し、米國の銀行セクターを大きく揺るがした。
NYCBが抱える難題は、米國の地方銀行では典型的な問題だ。地方銀行はリスクヘッジ可能な大規(guī)模なクレジット?ポートフォリオや投資銀行業(yè)務(wù)を持たないため、大手銀行に比べて商業(yè)用不動産業(yè)界変動の影響を受けやすく、米國の規(guī)制當(dāng)局もこの點をよく認(rèn)識している。米メディアの報道によると、NYCBの株価急落は米規(guī)制當(dāng)局からの圧力と関連しているという。NYCBが突然、減配と商業(yè)用不動産融資に不測の事態(tài)が発生した場合に備えて貸倒引當(dāng)金積み増しを決めたのは、米通貨監(jiān)督庁(OCC)との水面下での會話の後だった。
地方銀行は商業(yè)用不動産融資の不良債権に悩まされており、米國の大手銀行も難しいかじ取りを迫られている。最新の財務(wù)報告によると、米大手銀行の2023年第4四半期収益が悪化した直接の理由は、米連邦預(yù)金保険公社(FDIC)が昨年第4四半期にJPモルガン?チェースなどの銀行に対して総額約86億ドルの特別賦課金を課し、関係銀行の収益に重大な影響を與えたことだ。さらに見ると、高金利による圧力は徐々に米國の銀行業(yè)にも及びつつあり、大手銀行は萬が一に備えて保険への投資を増やさざるを得ない狀況だ。FRBは先般の定例金融政策決定會合の後、「米國の銀行システムは健全で弾力性に富んでいる」との文言を聲明から削除したが、人々はこれに想像を掻き立てられずにはいられないだろう。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2024年6月6日