國際通貨基金(IMF)は12日に発表した報告書の中で、中國の産業政策が貿易黒字を助長するという懸念は「杞憂」とした。ブルームバーグは、この報告書は米國が喧伝する、いわゆる「中國の過剰生産能力の脅威」を「暗に批判」したとの見方を示した。
IMFのチーフエコノミストであるピエール?オリヴィエ?グランシャ氏が中心になり作成したこの報告書は、「中國の製造業発展支援の産業政策は主に、ソフトウェア、電気自動車(EV)、コンピュータ半導體、グリーン技術などに集中している。これらの製品は中國の輸出のごく一部しか占めていない」と指摘した。
報告書は例を挙げ、「中國は世界の主なEV輸出國だが、EV輸出が中國製品輸出総額に占める割合は現在1%前後だ。これは中國の産業政策の貿易黒字への影響が全體的に限定的であることを示している」とした。
ブルームバーグは、「中國の過剰生産能力の脅威」という観點が米國で騒がれている。IMFのエコノミストは米政府を名指しこそしなかったが、報告書を通じこの観點を批判した」と解読した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2024年9月14日