9月3日は、中國の人民が抗日戦爭に勝利した日であり、世界反ファシズム戦爭の勝利の日でもある。歴史をしっかりと記憶し、過去を忘れず、平和を尊び、未來を切り開こう。中國の指導者は、中國が確固として変わらずに平和と発展の道を歩み、世界各國の人々と足並みをそろえ、人類の平和と発展という崇高な事業を共に進めることを、改めて宣言する。これは、中國から全世界の人々に対する厳粛な承諾だ。
世界が平和になり、各國民が協力し、國家が発展し、社會は進歩する――。現在、このような願いが大きな潮流となっている。中國が平和と発展の道を確固として進むのも、まさにこのような時代の要求に応じているのだ。
中國は、平和と発展、國際協力という崇高な事業を積極的に唱え、忠実に実踐してきた。中華人民共和國が成立して間もなく、中國政府は創造性に富んだ「平和共存5原則」を発表し、獨立自主平和外交政策の原點を確立した。
最大の発展途上國として、中國は20年以上にわたり、対外開放?対內改革を進め、平和と発展の道にさらに新しく大きな一歩を踏み出した。中國の経済が持続的かつ健全に、急速に発展しただけでなく、近隣諸國やアジア、さらに國際社會全體に新しい発展の好機をもたらした。
中國は、近隣諸國と友好関係を築き、パートナーとする方針を堅持し、「睦隣、安隣、富隣」(周辺國と友好的に、平和で安定した地域環境を作り上げ、ともに豊かになる)の政策を実行する。中國はほぼすべての重要な國際組織に參加し、軍縮や貿易投資、反テロリズムなど、多くの國際機関で重要な役割を擔っている。
國連安全保障理事會の常任理事國として、中國は積極的に國連の業務に參加し、國連の、特に安保理の権威を維持し、國連憲章の基本原則を守っている。國連改革が、発展途上國の合理的な要求と関心に最大限に配慮する方向に進むよう努めている。
世界貿易機関(WTO)に加盟して以降、中國は世界経済との一體化を進めつつある。13億人の人口を持つ中國はすでに、また今後も引き続き、世界経済の発展を推進するための強大な原動力だ。2004年の中國の輸出入総額は、1兆1548億ドルに達し、世界経済が成長するための重要なけん引役となった。2020年までに、中國の市場規模と総需給額は、2000年の4倍となるだろう。世界各國が、中國がこれから発展する過程で、新たに発展の好機を得ることになる。
中國が選んだ平和的発展の道は、世界平和を維持しながら自ら発展する道であり、また自國が発展することで世界平和を促進する道でもある。
改革開放以降、中國経済は長期間にわたって急速な成長を維持し、総合的な國力も急速に向上した。急速な成長が、一部の國家の一部の人々の不安を掻きたて、中には下心を持って「中國脅威論」をまき散らす人さえいる。
歴史を振り返ると、大國の臺頭は往々にして國際社會の枠組みと世界秩序の急激な変動を招き、戦爭を引き起こすことさえあった。しかし歴史はまた、ある國が世界和平に対する脅威になるかどうは、その國力が強大かどうかではなく、むしろその國がどのような內外政策を遂行するかによる、と証明している。
中國が選んだのは、平和的な発展を目標とする、新たな工業化の道だ。この「新たな」は、「和」と深く結びついている。われわれは対外的には平和に発展し、武力による拡大路線を採って他國の資源を略奪することはしない。対內的には調和と発展を目指し、資源を浪費し収奪する経営方法は採らない。
すでに1985年には、トウ小平氏が外國の賓客を前に、「現在の中國は、世界の平和と安定を守る力であり、破壊する勢力ではない。中國が強大に発展するほど、世界平和は磐石になる。中國が発展すれば、戦爭を抑止する平和勢力はますます力を増すだろう」と説いた。現在の中國は覇権を唱えず、今後も覇権主義に走ることはない。これこそが、中國の人民の真の誠意であり、厳かに承諾したことである。
平和の中に発展を追求することが、今日の世界では一番の問題だ。中國が一貫して平和発展の道を歩んできたことはまた、注目に値する成果だ。
またわれわれは、國は大きいが経済基盤は薄いという基本的な國情を認識し、この國情の根本的転換にはまだ至っていないということを冷靜に認識している。世界の先進國と中國は、まだまだかなり大きな隔たりがある。従って、われわれの壯大な目標を実現するには、長期的な平和という國際環境だけではなく、世界各國の発展と友好協力が欠かせない。開放された世界は中國に発展する空間を提供した。中國の発展は、世界と切り離せないのだ。
平和的発展の道を確固として歩み、必ず國際協力を積極的に続け、國際競爭に平等に參加し、対外開放の水準や総合的な國力、競爭力を常に高めていかなければならない。
平和的発展の道を確固として歩み、國際問題に積極的に參與し、責任ある大國のイメージを打ち立てなければならない。
平和的発展の道を確固として歩み、獨立自主の外交政策を堅持し続け、中國の現代化建設のために、長期的に安定し、信頼に足る國際的な平和環境を築かなくてはならない。
平和的発展の道を確固として歩み、世界各國の文化の多様性を尊重し、それぞれの文化が対話と交流をしながら互いに模範とし合い、長所を生かして足りない點を補い合うよう奨勵する。そして各種の文明が互いに認め合い、共通點を見つけ出し、相違點は殘しながら共に発展するよう呼びかける。
歴史は、現実を映す鏡であり、最も造詣に富んだ摂理を説く教科書でもある。中國人民の抗日戦爭と、世界反ファシズム戦爭の歴史を絶えず振り返り、深く思索することによって、世界各國の人民は、人類社會の発展にとって必然的なルールに対する科學的な認識を、必ず深められる。そしてこの基礎の上に立って、平和を維持し、共に発展を目指し、共に協力するという自覚はさらに強まる。
今日の中國は、既に平和的な発展の道を歩んでいる。國際社會の雲行きがたとえ怪しくなったとしても、中國の人民は平和と協力、発展の旗印を高く掲げ続け、平和と発展の道を確固として歩む。世界各國の人民と共に、人類の平和と発展の崇高な事業を共に促進するだろう。
「人民網日本語版」 2005年9月1日