希少血液型のための血液バンクが近く上海に設置される。上海市血液センターは現在、全國56民族を網羅する血液型スクリーニング調査を進めている。
希少血液型の患者に対する輸血は國際的な難題だ。世界では、病院や現地の血液バンクの中に必要な血液が見つからない場合、國家クラスの血液バンクに問い合わせたり、海外の血液バンクに援助を求めるたりすることもある。
稀少血液型を扱う血液バンクは現在、英國、米國、オランダ、日本の4カ所にある。中でも最大の英國の希少血液型血液バンクには、世界各國の獻血者4千人以上のデータが保管されている。
上海血液センターは、スクリーニング調査に使う血液型分類方法を年內に20種に増やす予定。稀少血液型を扱う血液バンクを國內に設置し、2年以內に1千人分の血液を冷凍保存する計畫だ。上海血液センターはすでに、中國國內の大型血液センター5カ所と提攜。韓國、タイ、インド、中國の香港、澳門(マカオ)、臺灣も稀少血液バンク建設に強い関心を示している。中國は稀少血液型血液バンクの建設?拡大を進め、3~5年をめどに希少血液型の輸血などの問題を解決する計畫だ。
中國は2005年3月に、日本との協力でアジアレベルの稀少血液型協力チームを設置する計畫だ。上海と大阪で稀少血液の研究?保存を進め、アジア全體の稀少血液型に関する豊富なデータを管理する。
「人民網日本語版」2004年9月29日