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子供たちがなぜウルトラマンだけに夢中?転換迫られる中國のおもちゃ産業
発信時間: 2009-04-28 | チャイナネット

おもちゃ関連の企業が3000社も集まり、「中國の玩具?贈答品城」といわれる広東省汕頭市の澄海區。原材料、機械、研究開発、模型、加工、塗裝、金屬、電子、包裝、印刷など全ての生産ラインが整い、完全な産業チェーンが出來上がっている。

しかしこうした大規模なおもちゃの製造と輸出基地も、子供たちが従來のおもちゃにますます興味を失っているという厳しい現実に直面している。

群興玩具実業有限會社には、約1000種類の様々な玩具が並ぶ數百平方メートルにも及ぶ展示ホールがあり、玩具のピストル、學習機、ゲーム機、リモコンカーなど何でもそろっている。しかし「私の子供が気に入るものは一つもなく、ウルトラマンと遊ぶとしか言わない」と言うのは同會社の黃副経理だ。「子供たちはみんなアニメが大好きで、アニメに出てくるものは何でも欲しがり、しかもこうしたおもちゃは簡単で何の機能もない。そのため従來のおもちゃにとっては大きな打撃だ。おもちゃ企業がこうした窮地から脫出するためには、アニメ文化を導入しクリエイティブなおもちゃの開発に転換しなければならない」

広東奧飛アニメ文化株式會社の羅取締役補佐も同じように考えている。「先進國のおもちゃ産業の発展には2つのモデルがある。一つは日本のバンダイに代表されるもので、まずおもちゃを出してからアニメを製作する。もう一つは米國のディズニーで、まずアニメを放送しておもちゃなどを販売する。中國のおもちゃ産業はこうした先進國に比べてかなり立ち遅れており、生存と発展のためにおもちゃに文化の中身を持たせるのが急務だ」と話す。

 

アニメ「鯉の冒険」

 

澄海ではパターンの転換に踏み切った企業がすでに現れている。広東驊威玩具工蕓株式會社は昨年、中央テレビアニメ會社から「鯉の冒険」というアニメのライセンスを獲得し、100種類のおもちゃを開発。そして10月から販売し始め、わずか2カ月で1000萬元の売上げを上げている。

 

アニメ「虹貓藍兎七俠伝」

 

アニメ會社「広夢」からライセンスを取得した群興會社は、「虹貓藍兎七俠伝」に出てくる攜帯電話のおもちゃを開発し、昨年12月から6種類を販売していずれも數萬個を販売した。

奧飛會社は2006年に制作したアニメ「火力少年王」の放送後、その中に出てくるヨーヨーに人気が集まり、2年間で3億5000萬元の売上げがあった。また同社が3000萬元をかけて製作したアニメ「電撃小僧」が春節から放映され始め、その中の自動車にちなんで製作されたリモコンカーの売り上げも上々だ。同社は今、東南アジアやインド、中東地域での市場開拓にも力を入れている。

同社の蔡取締役は、「革新は技術だけでなく文化も大切。私たちはアニメを文化とおもちゃの間の掛け橋として、おもちゃに心を與えたい」と話す。

 

「チャイナネット」 2009年4月28日

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