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「sleepingChinese.com」に乗っている寫真
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大手サーチエンジン「百度(Baidu)」で、「眠れる中國人(睡覚的中國人)」が検索ワードのトップとなった。
ドイツ人のフォトグラファーは、中國で過ごした6年間で、中國人がさまざまな場所で晝寢をする姿を750枚の寫真に収め、さらにこれらの寫真をサイト「sleepingChinese.com」に掲載した。これらの寫真はすぐに中國のネット利用者やメディアに注目されるようになり、こうした中國人のイメージや、中國の近代社會文化のイメージは世界に伝わっていった。
もし中國のカメラマンであれば、「中國人の寢姿」と言えば、赤ちゃんの愛らしさやお年寄りの安らぎなどの美しい一面を撮るだろう。ところが、このドイツのカメラマンは、駅のベンチ、壁の隅、さらにはフィットネス器具など、身を置く場所さえあればどこでも眠れる中國人たちの姿を撮影した。
こうした「晝寢文化」が広く伝わり、インターネットで注目が集まったが、多くの中國人は笑うだけで、中國人のイメージを悪化させようとしているとカメラマンを責(zé)める人はまずいない。ここから、中國のネット利用者たちの寛容な態(tài)度が見て取れる。私たちは生活の中ですでに見慣れたことが外國人に注目されて初めて、その不自然さに気がつくのだ。このような作品が、私たちに注意を喚起するのかもしれない。
フォトグラファーは先週、メール取材に応じ、「晝寢には大切な文化的価値が潛んでいる。これからも晝寢を続けてほしい」と語った。この言葉から、文化に対する一種の尊重が感じられる。実は、こうした現(xiàn)象は、生活の中ですでに一般的に受け入れられている。道端や地下道で晝寢をする人を見たら、彼らの熟睡を邪魔する人は誰もいない。彼らには、彼らなりのここで寢る理由があるからだ。
私たちは自分たちの都市で生活し、自分たちの公共スペースで晝寢をしている。こうしたややみっともないとも言える暮らしぶりが、外國人の関心により伝播対象となり、蕓術(shù)作品となり、最も影響力のある文化現(xiàn)象ともなっている。文化伝播には、それなりの法則があるのだ。
世界文化のステージでは、すべての民族がステージ上で自らの美しい面を他の民族の人たちに誇示するが、舞臺裏に行き、役者たちの真の顔を覗きたいという人もいる。私たちはこのような行為を受け入れられるのだろうか。生活の中の自らの真の姿を見つめることができるのだろうか。
「真実の伝播」の価値は、美學(xué)的価値を上回ることもある。真実であれ、美學(xué)であれ、価値の核心から離れてはいけない。ドイツのカメラマンであれ、中國の蕓術(shù)家であれ、庶民生活を反映する作品には、善意的な配慮を欠くことはできない。善意がなければ、真実も美學(xué)も、マイナス価値となるだろう。
著者:北京文化學(xué)者の呉祚來氏。
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「チャイナネット」 2009年7月16日
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