眠りが淺い、眠れないという時に、薬に頼らずに、簡単にぐっすり眠れる方法はないのだろうか?スウェーデンのカロリンスカ研究所の學者が発表した研究結果によると、ずっしりと重い毛布で不眠癥が改善するだけでなく、うつ病、不安神経癥の癥狀が軽減するという。北京青年報が報じた。
2ヶ月以上不眠癥になり、うつ病や雙極性障害、多動癥、不安障害などの精神疾患を併発している成人120人を対象にした実験では、被験者たちが6-8キロの毛布を使うグループと、1.5キロの化學繊維の毛布を使うグループの2つに分けられた。
実験の結果、毛布が重すぎるのを嫌った10人を除く、重い毛布を使った被験者の不眠指數が大幅に低下し、約6割の不眠重癥度を表す指數が50%下がった。一方、軽い毛布を使った被験者のうち不眠の癥狀が改善したと報告したのはわずか5.4%だった。
その他、4週間後に不眠が改善した被験者は重い毛布が42.2%だったのに対して、軽い毛布はわずか3.6%だった。
では、重たい毛布にはなぜそのような「魔力」があるのだろう?研究者は、「重い毛布を使うと、抱かれたり、手でさすられたりするのと同じ効果が得られ、安心感が増すほか、毛布による刺激が副交感神経を活性化させ、心を落ち著かせて睡眠を促進する効果がある」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年9月26日