中國疾病予防管理センターウイルス研究所の劉軍研究員が5日、高福院士、武桂珍研究員のチームと共に権威ある學術誌「Clinical Infectious Diseases」に掲載した研究によると、人體の新型コロナウイルスに対する免疫記憶は1年以上続き、感染から1年後も新型コロナウイルスへの特異性中和抗體を持つ回復者は95%、T細胞の免疫記憶を持つ回復者は92%にのぼる。
劉氏は「科技日報」に対して、「これはウイルス特異に対するT細胞の免疫記憶が殘っており、再感染を防ぐことを意味する」と述べた。
またT細胞の免疫反応水準と疾患の重さの程度は正相関を示す。つまり回復者の感染時の癥狀が重いほど免疫記憶が深まる。同時にスパイク蛋白に対するT細胞の記憶水準と新型コロナウイルスの特異性抗體の水準は正相関を示す。つまり抗體の水準が高いほどT細胞の免疫記憶が顕著になる。人體の新型コロナウイルスに対する記憶の2本の「防御ライン」が相互補完の関係にあることが分かる。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2021年10月11日