最近のある報告書によると、これまで人気が高かったザリガニのEコマースサイトの販売が急激に落ち込んでいる。ある大手ザリガニ加工會社を例にとると、2020年は1200トンだった販売量が、翌2021年には約200トンまで減少し、その減少幅は83.3%だった。
また、複數(shù)の実店舗でも、商売が落ち込みつつあると感じている。湖北省武漢市で屋臺を営む店主の余成さんによると、今年のザリガニ販売量は、前年同期比約20%減少したという。
若者のザリガニ離れの理由とは?
外的要因と內(nèi)的要因が重なったためとするのが大方の意見となっている。外的要因としては、新型コロナウイルス感染拡大によって人々が集まる機會がめっきり減ったことで、もともと「社交の場」に欠かせなかったザリガニに対するニーズが弱まったことが挙げられる。ある消費者は、「これまでザリガニを食べていたのは、食べる楽しみ自體よりも、仲間たちと集まってお酒を飲みながらワイワイお喋りするために食べていた。でも、集まる機會が減った今では、ザリガニを食べることも自然に少なくなった」としている。
內(nèi)的要因としては、主に、ザリガニの値段がますます高騰し続けていることが挙げられる。ある消費者は、「あるレストランでは、ザリガニ500グラムあたり約100元(約2千円)の価格がついている。100元出すなら、もっとおいしくて、栄養(yǎng)価も高いエビを食べる」としている。
中國中央テレビ(CCTV)の人気グルメドキュメンタリー番組「舌で味わう中國」の陳暁卿監(jiān)督は、以前、「ザリガニは、社交の場に最適な食べ物だった。なぜなら、ザリガニを食べるにはスマホを手から離さざるを得ないから」としていた。業(yè)界そのものに目を転じると、ザリガニ業(yè)界が対峙しなければならない問題は、「社交の場に欠かせないとはいえ、それに依存し過ぎてはならない」という點かもしれない。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年6月7日