國家天文臺の包星明氏は22日午前に取材に応じ、「今回の皆既日食は、國家天文臺の事前の予測と大差なく、科學研究に対し、比較的大きな意義をもつ」と述べた。
包氏によると、浙江省安吉県の天荒坪観測地點には、米國?英國?フランス?スペインなど20カ國?地域以上から天文學者200人以上と天文ファン6000人以上が観測チームをつくって訪れたが、現(xiàn)地の気象條件は思わしくなく、観測に大きな影響があったという。
皆既日食の主な研究內(nèi)容は2つあるという。第一にコロナの観測。コロナは皆既日食の時にだけみられる。第二に水星の観測。水星は太陽から非常に近く、太陽の強い光に遮られ観測が難しいため皆既日食により太陽が月に隠れた時、水星と水星の軌道を観測するチャンスが訪れる。
今回安吉県での観測には無線周波帯が使われたため、天候の影響を受けずに観測でき、詳しい資料を入手できた。しかし、一般的な観測からいうと、天候の影響が比較的大きかったが、良くも悪くもそれなりの情報が獲得できたという。最も影響が大きかったのはスペクトル観測で、雲(yún)が多く、満足のいくデータを取るのに難航した。
「実はこれもすべて予測していた通り」と包氏は言う。長江中流から下流域は濕度が高いため、通常晴れの日でも日差しが照りつける機會は少ない。このため國家天文臺は今回の観測効果に対し、雲(yún)の層に遮られるのではないかと心の準備をしていたという。
國家天文臺は今回の皆既日食の観測に向け、長江デルタにある都市を中心に、日食帯にある9つの観測地點を選んでいた。(編集KA)
?人民網(wǎng)日本語版?2009年7月22日