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呉雙さん(右)とディリバイルさん(中央)は、西原愛さん(左)とプリクラで記念寫真を撮った |
ホームステイで深まる理解
呉雙さんと、やはり新疆ウイグル自治區(qū)から來たディリバイルさん(ウイグル族)の二人は、桜美林高校一年生の西原愛さんの家にホームステイすることになった。
西原さんの家に著くと、お母さんが忙しく夕食の準備をしていた。中國の生徒たちは生の食べ物が苦手だと聞いて、わざわざすき焼きを用意していた。お父さんの廉太さんは中國の地図を持ち出して、呉さんたちの故郷がどこにあるのか、その場所を教えてほしいと言った。
お父さんは立教大學の教授である?今回の「中日高校生交流」を高く評価している?「私は中國へ行ったことがありますが?中國人は友好的で親切だと感じました?一部のメディアの報道とは全然違います?だから私は?自分の子どもに中國人の友だちができて?付き合ってくれたらいいなと思っています?彼らは交流を通じて?日中両國関係や両國間のある一部の問題や意見の相違に対して?自分なりの考えを持つことができるようになるでしょう」と?若い人たちへの期待を語った?
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西原愛さんに連れられて、スーパーで買い物する呉雙さん(中央)とディリバイルさん(右後方) |
愛さんは、お父さんが買ってくれた中國語のテキストで、簡単な中國語を勉強していた。學んだばかりの「ニーハオ」「謝謝」などの単語が役に立った。寫真を撮ろうと愛さんは、呉さんらを連れて、近くのショップに行き、プリクラを撮った。
將來、何になりたいか―中國と日本の高校生たちは「夢」を語り合った。愛さんは小動物が好きで「水族館の飼育係になりたい」と言った。呉さんは「外交関係の仕事をしたい」といい、ディリバイルさんは「まだ就職のことを考えていない。現在の夢はよい大學に入學すること」と正直に打ち明けた。
日本の生徒の多くは、將來の職業(yè)について、看護士、教師、公務員など具體的な理想を持っているようだ。これに対し中國の生徒の多くは、「科學的な仕事をしたい」とか「外交分野で働きたい」とか大雑把で漠然としている。こうした「人生の夢」の違いをめぐって、中日の高校生たちは熱心に話し合った。
たった一晩のホームステイによって、二人の中國の高校生と西原さん一家は深い友情の絆で結ばれた。ディリバイルさんは「西原さん一家は、普通の日本家庭のやさしさや親しみを味あわせてくれました。言葉が通じなくても、生活習慣が違っていても、人と人との誠意ある気持ちは通じ合います」としみじみと言った。
別れるときが來た。愛さんも呉さんもディリバイルさんも、みんなつらくて、涙を流した。「とても優(yōu)秀で、かわいい子どもたちですね。これからも付き合って行きたいものです」と廉太さん。「中日高校生交流」に參加したすべての中國の高校生たちも、同じように別れの悲しさを味わったようである。
「人民中國」より