???????????????????????????????? 『三國(guó)志』の舞臺(tái)を歩く
? 北京での日程を終え、日本の高校生たちはグループに分かれて、中國(guó)の西部へ向かった。一組は陝西省の西安、もう一組は四川省の成都だった。
北京から飛行機(jī)で2時(shí)間余り。成都の気候は暖かく、濕った空気に包まれていた。寒く、乾燥している北京と比べて、冬の成都は、日本の生徒たちにとって過(guò)ごし易かった。見(jiàn)渡すかぎりの緑。黃土地帯やはげ山の多い華北とはまったく異なる風(fēng)景だった。広い中國(guó)は南北で大きな地域差があることを、生徒たちは実感した。
|
成都で武侯祠を參観する日本の高校生たち |
成都は四川省の省都であり、悠久の歴史と文化を持っている。三國(guó)時(shí)代(220~280年)、ここは蜀國(guó)の領(lǐng)土だった。今でも諸葛孔明を祀った武侯祠などの歴史遺跡が殘っている。人々は『三國(guó)志』の物語(yǔ)をよく知っている。唐代の著名な詩(shī)人、杜甫も、ここに左遷されたことがある。彼のうたった『茅屋為秋風(fēng)所破歌』(茅屋 秋風(fēng)の破る所となる歌)に出てくる草堂も、ここにある。
しかし、日本の高校生たちは、「成都」や「四川省」と聞いてもピンとこない。どこにあるか、ほとんどの生徒は知らないのだ。だが、『三國(guó)志』と聞くと、多くの生徒たちの目が生き生きと輝く。男子生徒の何人かは、劉備や関羽、張飛らの物語(yǔ)を、すらすらと暗唱することもできるのだ。
麻婆豆腐は、日本でもよく食べられている中華料理の定番である。ある日の晝食に、その麻婆豆腐が出た。「これが本場(chǎng)の麻婆豆腐か」と生徒たちは食べ始めた。
千葉県から來(lái)た伊藤君は、少し食べただけで大汗をかいた。彼は口を大きく開(kāi)けて、手で口の中に風(fēng)を送りながら「オー辛い。日本の麻婆豆腐とまったく違うね」と叫んだ。同じ麻婆豆腐でも、中日間でこんなにも違う味であることを、生徒たちは自分の「口」で知ったのである。
「人民中國(guó)」より