干ばつ被害の現地調査を終えて北京に戻った國家食糧局科學研究院の丁聲俊研究員は9日、「小麥粉の値段が500グラムにつき數分(1分は1元の100分の1)上がったのは市場の正常な反応であり、市民が受け入れられる範囲だ。そのほかにも食糧価格の小幅な値上がりは、農民の食糧販売と収入増加に役立ち、慌てることはない。市場で小麥粉の供給が不足した場合、國が備蓄している食糧を競売する形で供給を増やすこともできる。國の食糧備蓄は十分であり、在庫は帳簿上の數量と一致する」と述べた。
また「今回の干ばつによる被害面積は広く、持続時間が長いことは確かに珍しい。しかも災害の発生地は中國の夏に収穫する食糧の主な生産地だ。干ばつの被害面積はこうした栽培面積の6割を占めている」と説明する。
農業部の9日の最新調査によると、2月8日までに河南省、安徽省、山東省など8つの主要生産地域の小麥の被害面積は1億5800萬ムー(約1053萬ヘクタール)に達し、2月7日より470萬ムー(約31萬ヘクタール)減少した。8省の被害を受けた小麥畑の53.8%は灌漑されている。
今回の干ばつによる損失について丁聲俊研究員は、「干ばつ対策に取り組んでいる最中であり、各地方の水利灌漑の條件も違うため、干ばつ被害が中國にどれほどの損失をもたらすのか、今の時點で見積もるのはまだ早い」と話す。
「チャイナネット」2009年2月10日 |