中國の科學者がこのほど、衛星リモートセンシング畫像の分析と現地調査によって、ヤルツァンポ川、インダス河、怒江(サルウィン川)、イラワジ川の水源を突き止めるとともに、これら國際河川4本の延長と流域面積を算出した。新華社のウェブサイト「新華網」が22日付で伝えた。
中國の青蔵(青海?チベット)高原に源流を持つヤルツァンポ川、インダス川、怒江、イラワジ川はいずれも世界的に有名な大河だ。自然條件、特に測量技術の限界からこれまでこの4河川の正確な水源は突き止められず、延長と流域面積という重要なデータも混亂し、世界地理學界における未解決の難問とされていた。
衛星リモートセンシングデータの分析結果を検証するため、中國科學院リモートセンシング応用研究所と國家測量地理情報局の國家基礎地理情報センターからなる合同調査隊は2007年9月、2008年9月、2009年6月、2010年9月の4回現地調査を実施。以下の結論にいたった。
ヤルツァンポ川の上流は傑馬雍仲曲、庫比蔵布、馬攸蔵布の合流してできた馬泉河。ヤルツァンポ川の源は傑馬雍仲曲であり、ヒマラヤ山脈北麓の昂色冰川に源を発する。水源は中國の西蔵(チベット)自治區ガリ地區プラン県內にあり、水源の渓流は昂色東東と呼ばれる。水源は東経82度03分20秒、北緯30度22分06秒に位置し、標高5319.7メートル。水源から河口までの延長は3848キロメートル、流域面積は71萬2035平方キロメートル。