2008年以降、北京は交通インフラ設備の強化や公共交通の拡充、靜的交通制御の強化に取り組んできた。それと同時に車のナンバーの末尾の數字(奇數偶數)による交通規制やナンバー交付にかかる抽選制度も実施してきた。それによって交通渋滯は大きく緩和され、平日のピーク時における平均交通指數は5.5前後(軽度の渋滯)で推移してきた。
昨年12月19日から22日まで行われたナンバー規制では、2環路のピーク時の自動車の速度が前月に比べて43%近く改善し時速30キロ以上となった。長安街や前三門通りなどの主要道路でも朝夕の平均速度が約30%改善している。
北京では2007年以降、北京オリンピックやAPEC、「9?3」閲兵式典の際に、ナンバー規制などの大気汚染対策が実施された。2015年は北京で深刻な大気汚染が発生。2度の「赤色警報」が発令され、これに対して初めてナンバー規制が行われた。
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北京交通発展研究センターと北京市環境保護局の効果評価報告によると、ナンバー規制の渋滯や大気汚染問題に対する効果は極めて顕著。渋滯については、その間の北京の交通指數は50%ほど低下し、渋滯が減ったことでアイドリング時に発生する汚染物質の排出も大幅に減少した。
世界各國は渋滯緩和にいろいろな方法で取り組んでいるが、最終的は車両を制限している。北京の自動車保有臺數(1人當たり)は東京の2倍、使用レベルは4倍。北京の5環內の自動車の使用率は32%であるのに対し、東京の同じ範囲での使用率は8%となっている。政策の內容は経済面?法律面?行政面を問わず自動車の使用率を下げることである。
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中國網日本語版(チャイナネット)」2016年1月12日
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