2008年北京五輪の開催まで、まもなく殘り2年に迫る。中國共産黨中央政治局の劉淇委員(北京市委員會書記、北京オリンピック組織委員會主席)が、主要な全國メディアによる共同インタビューに応えた。記者との一問一答は次の通り。
――北京の交通問題が、五輪に悪影響をもたらすのではないか。五輪の順調(diào)な開催のために、どのような措置を取るのか。
北京市の交通機関は今もまだかなり混雑している。五輪期間の交通問題の解決は、五輪準(zhǔn)備作業(yè)の重要なポイントだ。北京市交通主管部門とオリンピック組織委員會の交通部門は、すでに五輪期間中の人の流れについて、詳細(xì)な分析や予測を行っている。五輪期間中、入場券を買って観戦する外國人は50萬人に達するだろう。施設(shè)別に見れば、オリンピック公園には毎日約20萬から24萬人が訪れ、他の會場にも毎日15萬人前後が訪れる見通しだ。全體的に見て、五輪開催中は局地的に非常に込み合うと予想される。
北京の交通問題は、次の數(shù)點から解決していく必要がある。
まず、根本的な解決のためには、北京の交通インフラ整備を加速する必要がある。北京市は現(xiàn)在4本の鉄道を建設(shè)中で、五輪に直接関係するのはうちの3本だ。1本目は地下鉄東直門駅と北京首都國際空港を結(jié)ぶ都市鉄道で、観光客を飛行場から市內(nèi)へと直接運ぶ足となる。もう1本は10號線から伸びる五輪支線。3本目は地下鉄5號線で、來年末に試運転が始まる予定。このほか、輸送力の高い高速交通システムの整備が予定されている。北京市內(nèi)の一部では、専用車線を設(shè)定した高速型の路線バスがすでに試験運行され、好評を得ている。市は今後2年間、こうした路線さらに拡大し、バス専用車線を増やすことで、公共交通優(yōu)先の戦略を進めていく。また、北京市周辺に數(shù)カ所の大型ターミナルを設(shè)け、乗り換えの利便化を図る。
次に、五輪期間中は、過去の開催都市の経験を生かし、専用通路などを設(shè)置し、選手や役員、記者などの移動手段を確保する。狀況によっては、臨時の交通規(guī)制なども考慮する。
さらに、交通管理を強化し、情報化により交通の合理的管理を進めることで、交通管理のレベルアップを図る。
4つ目に、市民の交通ルールに関する意識を向上させる。交通ルールのPRや教育を強化し、市民全體にルールを守らせることで、より秩序のある交通を目指す。
こうした措置を行えば、2008年五輪期間の交通は問題ないはずだ。國際オリンピック委員會からも評価を得ている。
「人民網(wǎng)日本語版」2006年8月7日