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第18回 日本に1年留學した中國の高校生の感想は?(下) |
発信時間: 2008-12-02 | チャイナネット |
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(3)日本人のマナー、精神生活 ● 日本人のマナーのすばらしさ、清潔さに感心した。きれいな青空にびっくりし、ごみがひとつも落ちていないことに気づいた。日本人は、朝夕の犬の散歩で必ず犬の糞を持ち帰るが、中國ではこうした習慣はない。 ● 町の人は環境を守り、お祭りを皆で楽しみ、文化遺産を受け継ぎ、人との関係も益々親しくしている。こうした意識はとても貴重だ。 ● 日本に著いて一番はじめに習ったことが、「自分のことで他人に迷惑をかけない」ということだった。それから私は性格を変え始めていった。 ● 日本人が付き合うルールの中で一番大事なのは、周りの人に迷惑をかけないこと、そして、相手の立場で考えることだと分かった。 ● 日本人の精神生活、日常生活はとても多彩である。 ● 正しい立ち振る舞いをし、誰に対しても誠実に接することで、発展し、大國になれるのだろう。 ● 日本語がうまくなったということも重要だが、価値観、精神面にもたらした影響のほうがはるかに大きい。 ● 日本がアジアで唯一先進國として繁栄していることを認識できた。日本の繁栄、日本人の勤勉さ、親切さが印象に殘った。 資料寫真:日本訪問に期待をふくらます中國の高校生(2008年11月9日撮影) (4)日本文化、習慣 ● 放課後、學校の図書館で読書をした。「枕草子」の言葉の美しさや、「平家物語」の悲壯さに心を奪われた。日本語がこんなにきれいな言葉だったのかと気づかされた。 ● 日本の料理はショックを受けるほどおいしかった。(たこ焼き、和風ハンバーグ、オムレツ、ピザトースト、カレーライスなど) ● 中國ではプリクラにあまり興味がなかったが、日本に來てプリクラにあっという間にはまった。大笑いしながら友達と沢山プリクラを撮った。 ● 日本でとても驚いたことは、小學生の集団登校だ。上級生が先頭に立ち、下級生の面倒を見ながら、道端を入り列になって進んでいく様子は、とてもほのぼのとしている。 ● ホームステイして、家事を分擔する意識が養われた。 ● 日本の「田舎」は全然「田舎」らしくない。きれいな町並みで、デパート、スーパー、レンタルショップ、図書館など、思いつくものはすべて揃っている。 (5)祖國、中國について ● 日本人のほとんどは、外國のことにすごく興味を持っている。中國のことを聞かれて、自分が自分の國(中國)のことをよく知らないと感じた。 ● 交流をするためには、知識が必要。新聞、ニュース番組を見る時、なるべく知識を蓄えようとすべき。 ● いままでは中國で流れている情報をもらいながら生活をしてきた。いいことばかりだった。今回、ほかの國から中國を見ることができて、本當によかった。 ● 日本に來て、違う角度から中國を見ることができ、日本人の中國に対する見方も知った。外國にいるからこそ、自國の優れているところと問題なところがはっきり見えた。 ● 2008年は(中國で四川大地震など)悲劇の連続だった。自分の無力を感じた。しかし、中國の物足りない點を知り、私の愛國心が更に強烈になり、自分の使命を確認できた。 ● 不思議なことに、日本という外國に來て、ますます中國を愛する心、祖國愛が強くなった。母國中國を冷靜に客観的に見る事もできるようになった。四川大地震では、學校の生徒総會で900人を前にみんなの協力を求めた。(學校で募金が集まり)その募金は赤十字を通じて中國へ送られた。とてもうれしかった。 (6)中國への帰國後、周りの中國人との會話 ● (中國の両親、先生たちから言われたこととして、)わがままな性格が直り、楽観的な性格になり、禮儀正しくなった。 ● 私はいつも(中國人の)友達に、「日本は最高だよ」と教えている。私が、周りの中國人に日本について説明したことで、日本に対する考え方を変えた。 ● 「一年間、日本で何を勉強したの?」と聞かれた。(周りの人は、)行くに値しない留學だったのだろうと思い込んでいた。私が習ったことは、學校の授業ではどうしても教えてもらえないことだ。純粋な友情を感じた喜びとありがたさ???。 (7)文化、価値観の違い ● 中日両國の文化、生活習慣の違いを體験した。この世界はボーダーフリーになっていき、他國との接觸がだんだん盛んになっていくともに、異文化の影響も受けている。私たちは自分の國の文化に基づいて、その良い部分を吸収すべきと思う。 ● 日本に來て気づいたことは、文化の違いを認めること。自分の國の文化を紹介する時は、他の人に無理に受け入れさせるのではなく、尊重を求めることだ。他の文化に対しても、完全に受け入れる必要はないが、客観的に理解し、尊重することは交流の前提條件だ。 ● 中國人とは違う日本人の世界観についてよく考える必要があると思った。この世界で、ただ一つの絶対正しい考え方があるわけではなく、さまざまな人のそれぞれの考え方が共存していることがわかってきた。自分の意見とは違う意見を尊重すべきだ。社會は人々の違う考え方のいいところを結合して進歩していく。 2. 日本の學校側、日本人教師の感想:中國の高校生が日本の高校で日本人高校生たちと一緒に學んだことにより、日本の高校生たちに対して非常に良い影響があったと高く評価している。 ○ (多くの教師たちの感想:)中國の高校生は、人に接する態度が誠実で、勉強にも熱心、非常に優秀である。そのため教師、學生たちなど、日本側の人たちが、中國に対するイメージを変えた。 ○ 日本の高校生で、中國に興味を持ち、中國語や中國文化を大學で勉強しようとする高校生も出てきた。 ○ 數學では、中國の高校の方が日本より進んでいることがわかった。 ○ 日本の高校では、體育、家庭科の授業、クラブ活動、學園祭などがあるが、中國の高校ではない。その違いに慣れることが大変だが大切。 ○ 中國人高校生は、日本人高校生に比べて、物の言い方がストレートである。國際社會の中ではっきり意見を言うことの必要性を、日本の高校生も実感した。 (井出敬二 前在中國日本大使館広報文化センター所長) 「チャイナネット」2008年12月2日
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