?? 平々凡々とした日常生活に飽き足らなくなった日本人青年?吉田正仁さんは昨年末、徒歩による世界一周旅行の計畫を実行に移した。吉田さんは8日、新疆ウイグル自治區昌吉市に向かい、精河(サイガ)県と霍爾果斯(コルカス)を経由して中國での旅を終え、次の目的國?カザフスタンに向かう。
吉田正仁さんは2008年12月29日、上海に向け船で大阪から出発、夢だった世界一周旅行をスタートさせた。それ以來、4カ月余りに及ぶ旅を経て、今年5月2日に新疆ウイグル自治區ウルムチ市にたどり著いた。同自治區內のゴビ大砂漠は、吉田さんに興奮と同時に寂しさを感じさせたが、自分の足で世界を踏みしめているという実感が、異郷での孤獨感をしばし忘れさせてくれた。
吉田正仁さんは鳥取市出身、28歳の電気エンジニア。徒歩で世界中を歩きまわることは、彼の小さい頃からの夢だったが、さまざまな事情で実現しないままだった。電気エンジニアになった後、生まれつきの極めて活発な性格から、會社で靜かに座って仕事をすることが窮屈に感じられ、平凡で味気ない生活が耐えられなくなったため、生活を変えようと思うに至った。そして彼は、今こそ小さい頃からの夢だった「徒歩による世界一周旅行」を実現する時だと決心した。
吉田さんの家族は、「とんでもない考えだ」と驚き心配したが、周囲の人たちから多くの支持が得られた。吉田さんは2008年12月末に日本を出発、ユーラシア大陸を橫斷してヨーロッパに向かうことに決めた。彼に関する各メディアの報道を聞いた世間の人々は、この勇気ある青年が自分の夢を実現できるようにと、応援の手を差し伸べた。數社の日本企業が、スポーツウェア、テント、リヤカー、野外用品などを彼に無償で提供することを申し出た。
世界中を自分の足で踏破するという壯大な抱負を胸に抱え、50數キログラムの身の回り品を1臺のリヤカーに乗せ、吉田さんは長い旅路についた。彼の最初の訪問國?中國の旅はゴールに近づいている。これまでの移動距離は4100キロメートルに達し、計13都市を巡った。
「人民網日本語版」2009年5月8日